著者:石田 麻琴

集客手段としてのブログ活用。誰に向かってブログを書く?【no.1181】

前回はこちらです)

 よりたくさんの検索流入を増やすために、Googleが発信しているのは「有益なコンテンツを積み重ねてください」ということです。なので、Googleは「ブログを書いてください」と言っているわけではありません。

*「スマートフォンでも見やすくしてくださいね」が主旨

 Googleの発信についての拡大解釈があります。Googleはブログを書いてくださいと言っているわけではないですし、SEO対策をしてくださいと言っているわけでもありません。スマートフォン用のサイトを作ってくれと言っているわけでもないですし、レスポンシブのサイトでなければ検索結果から消えますよと言っているわけでもありません。スマホページに関していえば、「スマートフォンでも見やすくしてくださいね」というのがGoogleの伝えている主旨でしょう。

 Googleの要求は「有益なコンテンツを積み重ねてください」ですから、ブログの文章として「有益なコンテンツ」を増やさなくてもいいわけです。たとえば、自社のホームページの製品紹介ページの情報を増やす。サービスの事例を紹介する。会社の理念の文章を厚くして、よりみなさんに伝わるように工夫する。これらも「有益なコンテンツ」としての改善につながります。別にブログを書くことが必須なわけではないのです。あくまでブログは情報を伝えるためのひとつのツールに過ぎません。

*目的と手段を間違えないことが大切

 目的と手段を間違えないことです。ブログを書くことが目的なのではなく、あくまで目的は新しいお客様に自社の存在を知ってもらうことです。そしてそのための手段はブログを書くことだけではありません。SNSでシェア・拡散されることを狙って、毎日面白い動画をアップし続けるのも、これもひとつの手です。

 「どうやってお客様に存在を知ってもらうか?」その手段としてブログを書くことを選択したとします。ブログを集客手段として活用するときに、どんな方に向かってブログを書くのか、これを認識しておくことが大切です。

 ●●のことは知らないけれど、●●が解決できる課題をインターネットで探している(検索している)人―――。このような方に向けて、ブログを書いていきます。「●●」には、自社の名前、自社のサービス名、自社の製品名を入れてみてください。

*「すでに知っている人」向けのブログに注意

 ECマーケティング人財育成のことは知らないけれど、ECマーケティング人財育成が解決できる課題をインターネットで探している人―――に向けて、ECマーケティング人財育成はブログを書いていくわけです。課題解決となると、もはやブログではなくてコラムや情報といった方が正しそうですね。

 世の中にはECマーケティング人財育成というコンサルティング会社のことを知らない人がたくさんいます。しかし、世の中には「ネットショップの売上をもっと上げたい」「Eコマース事業で直販化を実現したい」でも「自社にはEコマースのノウハウがない」という会社がたくさんあると思います。そして、インターネットで解決方法を検索してくれているはずです。このような、「ECマーケティング人財育成が解決できる課題をインターネットで探している人」に向かってブログを書くのです。

 ●●が解決できる課題をインターネットで探している人、に向けて書くという認識がないと、「●●をすでに知っている人」に向けて書くブログになりがちです。そして企業のブログの99%は「●●が解決できる課題をインターネットで探している人」を意識できていません。これでは新しいお客様の検索にはヒットしないわけです。

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