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ついに広告解禁!「わさび漬け笹かまぼこ」を徹底的に売る。【no.1176】

 ネットショップのあるあるストーリー、「鬼切社長シリーズ」。(前回はこちら

「我々も『わさび漬け笹かまぼこ』を売れるだけ売らないといけませんね」

 麻間(あさま)さんがいいました。麻間さんに続いて、友花里さんが「『わさび漬け笹かまぼこ=笹かまオニギリ』だと思ってもらえるように、徹底ですね」といいました。

 麻間さんが、「『わさび漬け笹かまぼこ』を徹底的に売る」ためにいくつかの作戦を提案しました。

 ひとつは、「笹かまオニギリ」ネットショップでの「わさび漬け笹かまぼこ」の販売を最大化させること。もうひとつは、「笹かまオニギリ」実店舗での「わさび漬け笹かまぼこ」の販売を最大化させること。そのために、ネットショップと実店舗を改善し、その実践内容と成果をエクセルに残し続けること。さらに、「笹かまオニギリ」ネットショップ初のインターネット広告の提案もありました。

 友花里さんが麻間さんにいいました。

「ついに、広告も解禁なんですね。『わさび漬け笹かまぼこ』の予期しないヒットがあったからとはいえ、いままで地味な改善ばかりをやってきたのでなんだか嬉しいです」

 「わさび漬け笹かまぼこ」のヒットのおかげで、「笹かまオニギリ」ネットショップの売上は月商200万円に届く勢いになりました。「わさび漬け笹かまぼこ」を販売するまでは月商50万円前後だったので、この1か月ほどでEコマース事業は4倍ほどに成長していることになります。

 雑誌をみて、実店舗に「わさび漬け笹かまぼこ」を買いにきたお客様も、自宅に帰られてからネットショップでリピートされることも多く、売上が積み重なっていく状態にありました。ネットショップで購入されたお客様が「先日実店舗で購入しました。美味しかったのでリピートします」などとコメント欄や備考欄、購入後のレビューに書いていると、とても嬉しい気持ちになります。

 七海さんと友花里さんは、インターネットという対面ではない場でも人の繋がりを感じて、あたたかい気持ちになりました。

「『わさび漬け笹かまぼこ』というヒット商品の芽が出てきて、月商も100万円を超えたわけですから、いまこそたくさんの方に『笹かまオニギリ』ネットショップの存在を知ってもらうところです!」

 麻間さんが熱く意気込みました。

 七海さんと友花里さんはまず、「笹かまオニギリ」ネットショップのページを改善することにしました。これまでは「わさび漬け笹かまぼこ」を「雑誌で話題の商品です!」としか紹介していませんでしたが、もっとネットショップのサイト全体でアピールするように考えました。

 七海さんは友花里さんに聞きました。「友花里、ネットショップのページ、どうしたらいいと思う?」

「昨日、七海がトップページに大きく『わさび漬け笹かまぼこ』のバナーを出したじゃない。ここがネットショップのメインの場所だからいいと思うんだけど、麻間さんの話を聞いてると、もっと他の場所からも『わさび漬け笹かまぼこ』に導線を張った方がいいと思うの。この前、麻間さんがいったこと、覚えてる?」

「あの、『わさび漬け笹かまぼこのページを閲覧せずにお客様が離脱してしまったら、自分たちの負けだと思いなさい。とにかく、導線を徹底的に。自分たちが気にしている10分の1も、お客様は気にしてくれていない。自分本位にならないこと』ってやつね。覚えてる覚えてる」

「そう考えたら、トップページだけじゃなくて、サイドナビ、フッター、ヘッダーにも『わさび漬け笹かまぼこ』への導線を入れた方がいいと思うの」

 つづきはこちら

 

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