(前回のつづきです)
ほとんどの中小企業が運営するネットショップの場合、まず「情報量を増やせられるか」よりも「商品数を揃えられるか」が最初の課題になります。
商品数を揃えるためには、商品企画を加速させたり、仕入れの商品を引っ張ってきたり、在庫の問題をクリアにしたり、倉庫での保管の課題を考えたり、いろいろな改善を考えなければいけません。もちろん、ただ単に商品を登録するだけではなく、「売る」ために商品を登録するわけですから、商品説明文はどうするんだとか画像の撮影をどうするんだとか、ネットショップを良くしようとすればするほど、課題がポコポコとわいてきます。
ただし、これは非常に健全な成長です。最初はやることがいっぱいで頭が痛くなりますが、月商100万円に到達するための道は月商1,000万円、月商3,000万円に到達する道と一緒です。なぜなら、月商100万円を超えて成長することとは、同じ課題を何度も何度も掘り下げていくことなのですから。
ネットショップの運営には「お客様にネットショップの存在を知ってもらう仕事」と「お客様にネットショップでのお買い物を楽しんでもらう仕事」のふたつがあります。通常、このふたつの仕事を同時に実現することはできません。
インターネット広告をかければ「お客様にネットショップの存在を知ってもらう仕事」を実現することができますが、アクセスしたお客様に「ネットショップでのお買い物を楽しんでもらう」ことができるわけではありません。
また、ネットショップで「ハロウィン企画!」などの販促企画を組んだとします。これにより「お客様にネットショップでのお買い物を楽しんでもらう仕事」は実現できますが、あくまでネットショップにアクセスしたお客様だけが「ハロウィン企画!」が開催されていることを知るわけですから、「お客様にネットショップの存在を知ってもらう」ことは実現できないことになります。
なので、「インターネット広告をかける」と「販促企画をおこなう」のふたつの仕事をセットでおこなったり、「メールマガジンを配信する」と「売れ筋商品の在庫を追加する」のふたつの仕事をセットでおこなったりするわけです。複数の仕事によって、ネットショップが前進していくことになります。
これが通常のネットショップの運営の流れなのですが、ひとつだけ「お客様にネットショップの存在を知ってもらう」ことと「お客様にネットショップでのお買い物を楽しんでもらう」ことの両方を実現できる仕事があります。それがここまで説明をしてきた「商品数を増やす」という仕事です。
中小企業のEコマース事業として、ショッピングモールでのネットショップ運営からスタートすることを薦めるのは前回以前に書いたとおりです。ショッピングモールでのネットショップ運営を前提とすれば、「商品数を増やす」という仕事は、ショッピングモール内でのお客様の「検索」からのアクセスに寄与していきます。商品数(=商品ページ)が10ページしかないネットショップよりも、100ページあるネットショップの方が検索にヒットしやすいのです。
この「検索にヒットしやすい」という集客的な観点がひとつ。もうひとつとして、商品数が増えればそれだけネットショップの「品揃え」が充実することになるわけですから、自ずと「お客様にネットショップでのお買い物を楽しんでもらう」ことが実現できてしまうわけです。これが、「商品数を増やす」ことがネットショップ運営の仕事の基本である理由です。
つづきはこちら。
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