著者:石田 麻琴

ECMJブログ傑作選「仕事は1問0点を繰り替えす」「過去を振り返ろう」「事業成長のセオリー」他【no.0601】

 さて、土曜日なのでまとめです。

 今回のまとめは半年ぶりに「ECMJブログ傑作選」を紹介していきます。仕事のちょっとした考え方のコツや、私的に聞いた話で印象に残ったことなど、6つのブログを集めました。

・仕事は1問1点ではありません。仕事に満点もありません。【no.0463】

 仕事は1問1点ではありません。自分が仕事を行うならばまだしも、人をマネジメントする立場になると、これを伝えるのが簡単ではありません。できれば誰でも、1問1点で仕事をしていきたいのです。1問100点で「お仕事クリアー」になるなら願ったり叶ったりです。しかし、仕事は1問1点ではありません。基本的には、1問0点をひらすら繰り返していく前提で、業務を遂行していかなければいけません。人に指示をするというのは、「1問0点を理解してもらう」ことでもあります。これが大変です。

・「過ぎ去った過去」を振り返って、目標の実現性をアップさせよう【no.0471】

 未来に向かって目標を立てるのは大切なことです。しかし、それよりももっと大切なのは「過ぎ去った過去」を振り返ることだと思います。特に、毎年新しい目標を立てては十分に実行できず、また新しい年に新しい目標を立ててしまう。そんな人は「過ぎ去った過去」を振り返る習慣をつけることをおすすめします。「過ぎ去った過去」の振り返りは、決して実現されなかったネガティブな事項だけを思い出すのではありません。目標を立てた時には想像していなかった、でも「実現した」ポジティブな事項も振り返りましょう。

・「他人」が噂をしてくれるまでは、「自分」で叫び続けるしかない【no.0451】

 ブログの順番としては前後しますが、事業成長のセオリーについて書いたものを紹介します。事業の黎明期は、自社のサービスを認知している人が「いない」もしくは「少ない」さらには「信用していない」わけですから、「他人」が噂をしてくれることはありません。この時期は、たとえ恥ずかしくてもカッコ悪くても、「うちのサービスはこんなにいいよー」と「自分」で叫び続けるしかありません。このとき、叫ぶことにまず厭きてしまうのは「自分」です。「これだけ言ってもダメかぁ」と叫ぶのを辞めてしまったら、そこで事業は終了になります。

・需要が伸び、パッケージ化され、代理店や小売店が売りまくる。そんな成長期【no.0474】

 「自分」で叫び続けると、様々な理由(しかも自分が予期していなかった理由)でサービスを使ってくれる人が表れます。そうすると、「実績」が生まれてきます。「実績」が生まれれば、「自分」の叫びに「信用」が加わり、場合によっては「他人」が噂をしてくれるようになります。ここで、勘のいい「競合他社」がサービスの真似を始めます。このフェイズでは、この「真似」は歓迎すべきことです。「競合他社」がいることで、発信力が2倍3倍になっていきます。サービスには「一般名称」がつき、「市場」が生まれていきます。成長期の始まりです。

・「需要>供給」「需要=供給」「需要<供給」となり、成熟期が訪れる【no.0481】

 しかし、成長期は永遠には続きません。成熟期、そして衰退期がやってきます。なぜ成熟期が訪れるのか、「需要と供給」のバランスが変わるからです。「売りたい人」より「買いたい人」が多い時代から、「買いたい人」より「売りたい人」が多い時代に市場が変化します。こうなると、成長期は終了します。供給過多、というやつです。こうなるとサービスは値下げの方向に一気に傾きます。価格破壊の市場では、体力のある大資本が圧倒的に有利です。市場が二極化していきます。大資本と、差別性のあるニッチです。成熟期のもっとも煽りを食らうのは、大資本と同じ「誰でも売れるモノ」を売っている会社、ということになります。成長期には、「儲かる」立ち位置なんですけどね。

 つづく。