さて、土曜なのでECMJブログのまとめです。
今回もECMJブログ傑作選の第八弾でご紹介していきます。まだ読まれていないブログがあれば、ぜひこの機会に目をとおしてみてください。
・情報社会のビジネスは、「三方よし」でないと成長しない。【no.0309】
http://www.ecmj.co.jp/?p=3867
「バレなきゃOK」で成長してきた産業構造が、徐々に崩れていくのを感じます。「質量保存の法則」というものがあるとおり、デフレ化・価格破壊の裏側には必ず理由があります。何も理由がないのに、価格だけが落ちていくことはないのです。モノの価格を落せるのは、コストが落ちているからです。原材料の質を落としてコストを落すのか、人件費を落してコストを落すのか、基本的にはこの2パターンしかありません。戦後、高度経済成長を続けていく中で起こった歪み、厳密に言えば、成長を止まらせないようにするため起こしてしまった歪みが、いまになって露見し始めています。
・デフレーションの時代から、スタグフレーションの時代に。【no.0334】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4061
「情報社会のビジネスは、「三方よし」でないと成長しない。」の続きのブログがこちらです。コストを抑え、デフレ化してきた日本経済ですが、デフレももうそろそろ頭打ちになります。これまで、コストを抑えるために「より賃金の安い場所」に生産拠点を移してきたものの、それも限界を迎えます。いま以上に賃金の安い場所はもうありません。そうなると、賃金は上がっていくだけです。発展途上国の給与水準は飛躍的に上がっていきます。そうなると抑えることができなくなったコストは、最終的なコンシューマーへの販売価格に跳ね返ってくることになります。文中では松屋の「プレミアム牛めし」を例に取りましたが、これから食品を中心にモノの値段が上がっていくと思われます。
・1番手を投入しないと可能性の有無はわからない【no.0339】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4097
ネットショップの規模別の課題「月商500万円のフェイズ」で書いたブログです。単店舗でのネットショップの売上が安定するようになり、「さて販売チャネルを拡大しよう」と考えたときに、組織としてどのように取り組むのが良いかを書きました。よくあるのは、組織の2番手3番手のスタッフにチャネル展開の責任者を任せ上手くいかないパターン。いつの間にかチャネル展開の取り組みも放置気味になり、単店舗のネットショップ運営に戻ってしまう、という失敗が多くあります。販路を伸ばすチャンスが本当にあるかないかは、組織の実力者である「1番手の人財」を投入しないとわかりません。
・赤字が怖いなら、Eコマース事業はやめた方がいい【no.0347】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4185
ECMJブログの中でも、人気上位に位置するブログがこちらです。実店舗とネットショップの成長の違い、そしてコスト構造の違いを書いたブログです。製造メーカーや卸・問屋、実店舗など、これまで母体となるビジネスを営んできた経営者で「黒字になるならネットショップをやりたい」「月商●●万円まですぐ行くならネットショップをやりたい」という方がいますが、ほとんどの場合は無理です。工場や実店舗のような設備投資がないため、ネットショップは参入コストが低いですが、その分売上をあげるまでに時間がかかります。初期コストがかからない分、売上に繋げるための試行錯誤をする「運用コスト」がかかると考えるべきです。それを理解した上で、インターネットビジネスに参入したいですね。(じゃないと、不幸になります)
・楽天市場の料金体系変更についての考え方【no.0353】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4317
楽天市場が9月に料金体系の変更を行いました。私の意見としては、これに対して「良い」とか「悪い」とかそういうものはなく、プラットフォーム上でビジネスを行っている以上、楽天市場の出店者の気持ちはわかるけれど、仕方ないんじゃないかなと思っています。そういうもんなんですよ、プラットフォーマ―って。時系列で年表を書いて、楽天市場がいままでどんなことをやってきたかを並べてみれば、今後も同じ展開になるってことです。楽天市場のfacebookショップ「オプトアウト」の問題とか、覚えていませんか?みんなそのときはワーワー言うのに、忘れちゃうんです。本当にプラットフォーマーが嫌なら、出ていくしかありません。でも、多くの人が文句を言いつつも、楽天市場にいちゃうんだろうなぁ。
つづく。