Eコマース事業を成長させるために毎日習慣としておこないたいこと、それは日々の因果関係の整理です。ECマーケティング人財育成では「実行数値管理表」を毎日入力してもらうことによって、実践策と成果の関係性を読んでもらっています。
今回は「実行数値管理表」についてお伝えしていきます。
「実行数値管理表」は前述したとおり、Eコマース事業のマーケティングを加速させるためのものです。日々の因果関係を整理して、結果につながっている施策、結果につながっていた要因を知り、次のカイゼン策やアプローチに活かすことを目的にしています。「実行数値管理表」をつけることで、施策の精度を着実に磨いていくことができるわけです。
弊社のセミナーや講演会に参加いただいた方には無料でお配りしていますが、ブログを通じての方のために「実行数値管理表」のエクセルについて解説をしていきます。
ネットショップの「実行数値管理表」は8つの列を使います。一番左の列から、入力項目とその解説をしていきます。
1.日付
一番左の列は「日付」の項目です。これはその名のとおり「日付」です。「実行数値管理表」はエクセルの1シートを一か月として入力をしていきます。例えば11月の「実行数値管理表」だと、「日付」の列には11月1日から11月30日までの30行が並ぶことになります。
2.売上
左から2番目の列には「売上」を入力します。この売上の数字はネットショップのシステムや受注のデータベースから抽出ができるはずです。税込・税別の基準は統一されていればどちらでも結構です。
3.アクセス人数
左から3番目の列には「アクセス人数」を入力します。こちらもネットショップのシステムやGoogleアナリティクスから抽出することができます。Googleアナリティクスの場合は「セッション」という項目の数字を入力してください。
4.受注件数(注文件数)
左から4番目の列には「受注件数(注文件数)」を入力します。こちらもネットショップのシステムやGoogleアナリティクスから抽出することができます。受注メールが落ちてきている場合は、メールの数で集計するのも良いです。あくまで「お買い物カゴ単位(決済単位)」で数字を入力してください。
5.転換率(コンバージョン)
左から5番目の列には「転換率(コンバージョン)」を入力します。転換率とはネットショップに100人のお客様がアクセスしたとき、何人のお客様が買ってくれるかのパーセンテージです。「受注件数÷アクセス人数」で計算されます。エクセル関数で自動計算しても大丈夫です。
6.客単価
左から6番目の列には「客単価」を入力します。ご存じのとおり「客単価」とは商品を購入したお客様の平均金額のことです。「売上÷受注件数」で計算されます。こちらもエクセルの関数計算でけっこうです。
7.施策/改善
左から7番目の列には「施策/改善」を入力します。ここは後編で詳しく説明しますが、お客様に対してどんなアプローチをおこなったか、ネットショップのサイトをどのようにカイゼンしたか、そのアクションを入力していきます。
8.理由/特筆事項
左から8番目の列には「理由/特筆事項」を入力します。ここも後編で詳しく説明しますが、2~6の5項目の数字について、その要因として考えられるものを入力していきます。
まずはこの「実行数値管理表」を作成してみてください。後編では「実行数値管理表」の運用について解説をしていきます。毎日たった15分。「実行数値管理表」を入力し続けるだけで売上がみるみるうちに上がっていきます。Eコマース事業をおこなうすべての方に役立ててほしいツールです。
つづきはこちら。
[…] 「実行数値管理表」を活用してEコマース事業を加速させよう。(前回はこちら) […]
[…] ・Eコマース事業の成長を加速させるため「実行数値管理表」を活用しよう。前編【no.0787】 […]