ネットショップの広告戦略について詳しく書いていきたいと思います。
前回はインターネット広告をかけるまでに知っておきたいことについて書きました。今回はインターネット広告の選択方法について書いていきます。
*広告も「データをとって、カイゼン」をしていく
ネットショップのマーケティングについて解説をしたときに「データをとって、毎日カイゼン」だとお伝えしました。ECMJが推奨している「実行数値管理表」も、この「データをとって、毎日カイゼン」を日々の思考に結びつけるためのツールです。
インターネット広告も同様です。「データをとって、毎日カイゼン」の「毎日」は広告掲載規約や広告掲載期間の関係上難しい部分が多いです。ただ「データをとって、カイゼン」こちらは可能です。広告掲載期間が終わった後に、「いつどんな広告にどんな画像を掲載してどんなリンク先に飛ばし、どれくらいのアクセスと売上があったのか」これを検証していけばいいのです。デジタルの世界だからこそできることです。
「データをとって、カイゼン」これを繰り返し続けることでインターネット広告の成果は上がっていきます。ここでお伝えしたいのはひとつだけです。広告の成果がいいか悪いか、結果が出るか出ないか。1度きりの広告掲載ではまずわからないということです。
*一番最初の広告掲載をどうするかを考えるために
先ほど書いたように、1度きりの広告掲載ではその結果が良かったのか悪かったのかを判断することはできません。広告も「データをとって、カイゼン」です。繰り返しチャレンジをすることで成果が上がっていきます―――とはいえ、最初の広告掲載からできる限り「ハズしたくない」のがネットショップ運営者側の気持ちだと思います。さてどうするか、です。
シンプルな方法です。自社のネットショップ、自社の商材と競合になっているネットショップがあると思います。できれば自社よりも売上が少し上だと思われるネットショップをマーキングしてください。そのネットショップが「どこに広告を出しているか」これが最初に出す広告のヒントです。できればそのネットショップが「継続して掲載している」広告を見つけ出してください。
以降に紹介していきますが、掲載を継続している広告は「数字が取れている広告」の可能性が高いはずです。また競合のネットショップであることから、ターゲットや商材、広告玉として扱っている商品もある程度絞り込まれているはずです。大変申し訳ないことですが、競合他社のネットショップがおこなってきたマーケティングを自社の広告戦略の参考にさせてもらうのです。
*当たるかはわからない、でも大外しはないはず
競合のネットショップだからこそ当たり、自社のネットショップではそこまで成果が出ないかもしれません。それでも最初の広告戦略としてやってみる価値があります。マーケティングされている広告ですから大外しはないはずです。競合ネットショップと自社の実力差を図る指標にもなるかもしれません。まずはここが自社のネットショップの広告戦略のスタートと考えれば良いのではないでしょうか。大外しせずデータが取れれば御の字です。
ちなみにお弁当屋さんで最大手のひとつのあの会社さん。最初の戦略はセブンイレブンの隣に実店舗を立ち上げることだったとか。マーケティングリサーチをする予算がなかったので、すでにしっかりマーケティングされているだろうコンビニの近くに店舗をつくったのでした。お弁当はこちらで買ってください、という提案で。これも弱者の知恵ですね。
つづく。