ネットショップの失敗パターンを並べてみます。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という有名な言葉があるように、成功には運やタイミングが絡むものですが、失敗にはきちんとした理由があります。ネットショップを成功させるためには、失敗パターンは歩みたくないものです。
ネットショップを立ち上げて以降、更新をしていない。
もっとも多い失敗パターンはこれでしょう。ネットショップは「データをとって、毎日カイゼン」です。ネットショップを更新してデータを分析し、そしてまた更新を重ねる。これを繰り返すことで成功に近づいていきます。ネットショップを立ち上げた直後「売れないな~」というのはいたって普通のことです。「売れないな~」の後に何をするかがポイントなのです。
ネットショップの更新を外部に任せすぎている。
ネットショップの更新を外部に任せすぎていると売上には繋がりません。外注先との契約上で「月に●回しか更新ができない」「月に●商品しかページを増やせない」などの制限がある場合もあります。そのような状態ではEコマースの世界ではまず勝てません。できる限りネットショップの更新を自分たちでコントロールできる状態をつくりましょう。
投資をしない。
ネットショップは同じ直販である実店舗に比べると参入コストが低くて済みます。しかしそれはあくまで参入コストの話であり、成功にいたるまでコストをかけなくても良いわけではありません。ネットショップには運用コストがかかります。「データをとって、毎日カイゼン」を繰り返し、成長ラインにのせるまでのコストです。また担当スタッフへの教育投資、PCソフトの投資なども必要になります。
責任の所在が不明確。
もしも社内でネットショップの専任担当者をつけることができるなら、責任の所在は明確になります。問題は他の仕事と兼務でネットショップの担当をしている場合です。大多数のネットショップ運営者がこのパターンだと思います。兼務の場合、責任の所在・目標値を明確にしておくことが大切です。ここが明確でないとネットショップ運営の優先順位はどんどん下がっていってしまいます。
評価が明確でない。
ほとんどの会社にとってネットショップの仕事は新しい販路を開拓する仕事です。社内の業務に新しい負荷がかかることがほとんどです。ネットショップの主担当ならまだしも、周りのサポートをするスタッフの中には「何で仕事を増やさなきゃいけないんだ!」という不満もあるはず。また実店舗がある会社だと「売上目標に影響するからネットショップにお客さんを流したくない」という気持ちもなくもありません。ネットショップが伸びることでの評価を明確にしておくことが大切です。
思いついたとき、できるとき、余裕があるときにやる。
ネットショップの改善は「自分のペース」でやるものではありません。「市場のペース」でやるものです。市場のペースより1歩早いペースで改善を進めれば、競合ネットショップに勝つことができます。逆に頑張って更新をしていても市場のペースから遅れていたら残念ながら負けてしまいます。「思いついたとき、できるとき、余裕があるとき」にネットショップの更新をするのではなく、時間を取ってネットショップを改善していってください。
以上、ネットショップの失敗パターンを並べてみました。ECMJコラムの「こうやったらネットは失敗する」の連載もありますので、ぜひそちらも読まれてみてください。
おわり。