(前回の続き)
前回は「お問い合わせページ」にアクセスがある場合の改善策として、「お問い合わせページ」自体を改善する方法と「お問い合わせページ」から逆算したページを改善する方法のふたパターンがあること、「お問い合わせページ」への導線になっているページの探し方、についてお伝えしました。続きです。
*導線になっているページを強化する
「お問い合わせページ」の導線になっているページがわかったときの改善、ひとつ目。導線になっているページを強化する方法です。
WEBサイトから「お問い合わせ」「見積り」「資料請求」「アポイント依頼」をいただく場合、「お問い合わせページ」の前のページ遷移になっているものとして「サービスページ」の可能性があります。BtoBのコーポレートサイトの場合、会社概要と事業紹介(サービス紹介)が基礎になっていることが多く、「サービスページ」が「お問い合わせページ」に繋がっていることがほとんどです。
特定の「サービスページ」からの導線が強ければ、そのサービスに関する情報を充実させていきましょう。たとえば、導入事例の数やパターンを増やしたり、料金プランをわかりやすくしたり、導入までの流れの解説を図解にしたりします。このサービスページからの「お問い合わせページ」への導線をより太いものにしていくのです。
*導線になっているページのノウハウを転用する
もうひとつの改善が導線になっているページのノウハウの転用です。Googleアナリティクスのデータ上、「お問い合わせページ」への導線になっていない(もしくは導線として弱い)ページへの改善策です。
特定の「サービスページ」からの「お問い合わせページ」に対する導線が強い場合、この「サービスページ」と他の「サービスページ」とを比べたときに、明らかに情報量、コンテンツ量が充実していないことがあります。「お問い合わせページ」への導線になっている「サービスページ」を、自社のWEBサイトの中での「良質なページ」と定義し、これをテンプレートとして他の「サービスページ」にも展開をしていくのです。
*「課題解決系コンテンツページ」の作成を意識する
WEBサイトから「お問い合わせ」「見積り」「資料請求」「アポイント依頼」をいただく場合、まず「サービスページ」からお客様が入り、そして「お問い合わせページ」に流れ、お問い合わせをおこなう、という流れにはなりません。WEBサイトをひとりの営業マンとして活用するためには、「サービスページ」の上に「課題解決系コンテンツページ」の存在が必要になります。
お客様はあなたの会社のサービスを利用したいのではなく、自社の経営やマーケティングの課題を解決したいのです。そしてそのために、あなたの会社のサービスを利用するか否かを迷っているのです。WEBサイトでお客様をお問い合わせに繋げるために「課題解決系コンテンツページ」→「サービスページ」→「お問い合わせページ」の流れを意識しましょう。
「サービスページ」と「お問い合わせページ」の関係と同様、Googleアナリティクスで「サービスページ」のセカンダリディメンジョンを分析して「サービスページに繋がっている課題解決系コンテンツページ」を探し、そして改善を加えていきます。この分析と作業を繰り返し続けることで、WEBサイトが充実し、ひとつひとつのページの精度が上がり、そして最終的なお客様からの「お問い合わせ」に繋がっていくのです。
おわり。