お蔭様でセミナー、講演に呼んでいただく機会が増えました。コンサルタントを名乗っている人間として、外部の講師のご依頼をいただくことは「=信用」だと思います。本当にありがたいことです。
先日、セミナーのご依頼をいただいたときに「石田さん、この流れで大丈夫ですか?」「石田さん、他に付け足した方がいい事項とかはないですか?」と質問をいただきました。「そうか!」と思いました。実はセミナーを開催される会社よりも、私の方がセミナーの経験が多いことがあるのです。今後、自社の開催でセミナーや講演会をおこなう際、参考になる部分もあるかと思い、今回のコラムを書きます。題して、「運営も講師も気持ちよく!スムーズなセミナー開催のポイント」です。
*セミナーの開催日程をおさえる
たとえば、参加者30名~50名ほどの自社セミナーを開催するとします。最初に決めることとして、「セミナーのタイトル」が思いつくかもしれませんが、「Eコマースのセミナー」というように漠然なセミナーのテーマが決まっていれば、詳細は後でも構いません。まず決めたいのは日程です。日程を決める際には、2パターンあります。先にセミナー開催の日程を決めてしまい後からセミナー講師の日程を決めるパターン。先にセミナー講師の日程を伺いその中からセミナー開催の日程を決めるパターンです。
経験上、多いのは後者のパターンです。セミナーのテーマもさることながら「この方に話してもらいたい!」というのが先にくるのが通常です。メインのセミナー講師によってセミナーの集客や満足度が決まることが多いですから、まずはセミナー講師の日程を抑えるのが先かもしれません。前者は、セミナーの年間スケジュールがすでに決まっている場合です。月1回の定例会や隔月の勉強会など、定例でスケジュールが決まっているときに、スケジュールに合う講師を探すことになります。
*セミナーの会場をおさえる
前述のとおり、日程が決まるとセミナー講師が決まります。セミナー講師が決まると日程が決まります。この時点でおさえたいのがセミナーを開催する場所です。セミナーでお呼びしたい参加者の数(今回の場合は30名~50名)と会社からの距離、セミナー会場費の予算などを考えた場合、候補になる会場はそう多くはないはずです。候補は2-3会場に絞られるのではないでしょうか。
もしもセミナー講師の日程をおさえたとしても、場所が空いていなければ日程を変えなくてはいけなくなります。せっかく日にちをおさえてくれたセミナー講師にも迷惑がかかります。リスケできる日程がずっと後になる可能性もあります。「本当に企画が進み、開催できるのか?」この時点でセミナー会場をおさえてしまうのには若干の不安はありますが、仮押さえは必ずしておいた方がいいでしょう。
*セミナーのテーマを詰める
先に講師と日程、会場をおさえてからセミナーのテーマを詰めていきます。セミナーのテーマを決めるときに大切なのは、「どんなお客様に参加してもらいたいか」です。Eコマースのセミナーであれば「ネットショップをすでに運営しているが、売上が思うように上がらない方」や「ネットショップを運営したいが、どういう業務をすればいいかわからない方」などのイメージを付けると良いと思います。セミナー参加者の「ペルソナ」です。
セミナー開催側が発信したい内容、伝えたい内容、紹介したいシステムやツール、などからセミナーのテーマを組み立てていくことも悪くはありませんが、参加者のイメージを明確にしてどういった内容が「刺さる」かを考えてみるのが良いですね。