著者:石田 麻琴

これで明日もブログを続けられる!わかれば簡単4つの工程。【no.1166】

 オウンドメディアやコンテンツマーケティングの考え方が浸透してきたのか、会社の情報を定期的に発信しようという会社が増えた。やはり情報は鮮度が命だし、継続的に情報を見ていかないとその会社がどんな会社なのかがわからない。ホームページ上で、「お客様第一の会社です!」などは誰だって書けるのだ。本当に「お客様第一の会社」なのかは、定期的に発信される情報をウォッチすることでわかる。そして、それが信用に繋がっていく。

 さて、会社の情報を定期的に配信するとする。週2回ないし週3回、会社の取り組みや課題解決、お客様からの質問、社員のノウハウの発信などをおこなっていきたいのだが、スタートしてみたものの「続かない」のが多くの会社の悩みになると思う。オウンドメディアもコンテンツマーケティングも、始めたものの自分たちで書き続けられないのが困るところなのだ。もちろん、外注でライターさんにお願いするという方法もあるが、「自分たちで試行錯誤する」部分はいくらか必要だろう。

 ひとつの解決策として取り組んでもらいたいのが、情報発信(以下、ブログと表現)の作業を「テーマ」と「タイトル」と「内容」と「執筆」に分けるという方法。ブログを書く際に、これらの4つの工程を一緒にやろうとしてしまうと、ブログを書く手が止まってしまう。書くという仕事を「テーマ」と「タイトル」と「内容」と「執筆」の4工程に分け、順を追って進めていくのだ。

 まずは「テーマ」。これはブログの主題ということになる。この「テーマ」は読み手の目に触れることがない。だから、自分勝手に「テーマ」として書き出せばよい。たとえば、今回のこのECMJブログのテーマは「ブログを書く際の工程分け」ということになる。「テーマ」は「タイトル」ではないので、自分だけに意味がわかれば結構だ。

 次に「タイトル」。これは実際に読み手の目に触れるものなので、ちょっと凝った感じにしたい。なにせ、読み手が最初に目にするのは「タイトル」なのだ。いくら文章が面白くても「タイトル」が悪かったらもったいない。「テーマ」を軸に、目的や課題解決目線を盛り込んだ「タイトル」にすると良い。ここでは「これで明日もブログを続けられる!わかれば簡単4つの工程」とした。ちょっとECMJブログっぽくないタイトルですけどね・・汗

 そして「内容」。「テーマ」と「タイトル」を決めて、そこから1文字目を書き出せるなら良いのだが、頭でっかちな文章になったり、いつまでも終わらない文章になったりすることもある。文章の展開について各段落の要旨を書き出す作業として「内容」を入れた。この各段落の要旨を、そのまま文章の中のサブタイトルとして使うこともできる。書き手のガイドにもなるし、読み手にもわかりやすいはずだ。わかりやすさが一番!

 最後に「執筆」。「テーマ」「タイトル」「内容」が決まっているのだから、あとは書くだけである。「内容」が細かく設定されていれば、本筋から逸れずに文章を書き進めることができる。文章を書くということは、筋肉をつけることと同じ(出版社の知人から聞いた)なので、最初は上手にいかなくても書き続けて力をつけていくしかない。納得できなくても書くことが大事だ。

 ここまでで工程は終了だが、おまけとして見直したいのが「タイトル」である。文章を書き終えた後に、「タイトル」に沿った中身になっているかを確認する。そして「タイトル」を微調整するわけだ。文章を書いた後に見直すと、より面白い「タイトル」が思い浮かぶかもしれない。

 「続ける」ことに悩んでいたら、ぜひこの4工程を試してみてくださいね。

 おわり。