著者:石田 麻琴

人は自分が「得意なところ」にいつかきっと戻ってくる【no.1160】

 恥ずかしながら、自分のことで恐縮です。今日、11月25日は私、石田の誕生日なのです。1980年の11月25日生まれ。本日、36歳になりました。そう、干支です。申年なのです。0歳、12歳、24歳、36歳と生まれてから迎えた4度目の干支です。

 ちょっと12年前を思い出してみたいと思います―――。

 ご存じの方もいらっしゃるかと思います。12年前、私はフリーターでした。フリーターというか、ニート。24歳のときは、いま思えば信じられないのですが、アルバイトもしていませんでした。そう、親からの仕送りだけで生活をしていました。たしか、月四万五千円。

 22歳のときに両親が京都に転勤しまして、実家にひとりきりの生活になりました。そのときは、アルバイトをしていたのですが、「就職活動のため」という甘い言い訳をして、仕送りをもらうようになったんですね。本当に、いまお付き合いしている皆さんに怒られないかが心配です。

 実は、元々、私は新聞記者志望でした。スポーツ新聞の記者に憧れていたんですね。野球、サッカー、ゴルフ、競馬、ボクシング、ラグビー・・父親の影響もあって何でも好きでした。それで、21歳のときに某ラジオ局の「スポーツジャーナリスト講座」という勉強会に入って、文章を書く勉強をしたんですね。結局、採用面接のポイントはそんなところではなかったようなのですが。

 なので、もともと文章を書くことが得意、というわけではないですが、抵抗がなかったのです。23歳、24歳のときは自分でホームページを開設して、趣味で書いた文章を載せてたりしました。もうドメインが失効してしまっているので読めませんが。何を書いていたのだろうか・・。

 ―――で、今回のブログで何を言いたいかというと、いま、私は毎日ブログを書いているんですね。「Eコマースのマーケティング、人財育成」という、スポーツとはまったく違ったジャンルですが、なんとか続けることができています。

 たぶん、なんですけれども、人は自分が「得意なところ」にきっと戻ってくるのだと思うんですね。そのひとつが、私の場合は「文章を書く」ということなのかもしれません。内容を読んでもらってわかるとおり、「得意」ってほど「得意」ではないと思いますが、まあ、書き続けることに「抵抗がない」という意味で。

 文章を書くことが得意な人がいれば、絵を描くのが得意な人もいるし、数字が得意な人もいる。人とのコミュニケーションを取るのが得意な人がいて、その中には年上と仲良くなれる人や年下と仲良くなれる人もいる。体力を使うことが得意な人もいれば、頭を使うのが得意な人がいる。

 仕事を続けていくための方法って、当たり前ですがひとつじゃなくて、文章を書くのが得意ならば「文章を書く」という点から“違い”を出していけばいいし、絵を描くのが得意ならば「絵を描く」ということから“違い”を出していけばいい。

 いずれにせよ、仕事はラッキーパンチは少なくて、「継続」しないと成果には結びつかないので、「得意なこと」に”違い“のポイントを持たせないと続かないのだと思います。

 だからやっぱり、人は自分が「得意なところ」に戻ってくる。

 そう思うし、リーダーやマネージャーは、仲間の「得意」を見極めて、そこで“違い”を出せるステージを作って、導いていってあげないといけないと思います。「得意」なステージで徹底すれば、必ず何らかの形になります。それが大きいか、そこそこの大きさかは、神のみぞ知る、わけです。

 おわり。