著者:石田 麻琴

本気になるから、本気の人に出会うことができる。【no.1117】

 本気になったら、本気の人に出会うことができた―――。とある経営者が言っていたことだ。

 自社の商品をインターネットで販売したい。だから、ネットショップを構築し、売上をアップさせていきたい。多くの会社が考えることだ。ただ、いままで様々なソリューションに投資をしてきたものの、どれも目が出なかったらしい。この経営者がいうにはこういうことだ。

 あさはかな気持ちを持っていたから、失敗の投資を続けてしまった―――。

 つまり、インターネットを活用して、「楽して儲けたい」という気持ちがあったというのだ。インターネットを活用することで「楽して儲けられる」と思っていた部分も、もちろんあった。その気持ちが、必要のないソリューションの会社を呼んできていたのではないか、というわけだ。

 ネットショップを立ち上げれば売上が上がりますよ。ホームページを立ち上げれば全国から問い合わせがきますよ。広告をかければ売上が上がります。ソーシャルメディアから半端なく売れます。私たちはSEO対策の専門家です。動画をマーケティングに活用しましょう。

 どれも効果がないことではない。ただ、価値を生むためにはひとつだけ必ず条件がつく。そしてその条件が価値を生むための最大の課題になる。これはネットショップに限らず、どんなビジネスでも、人生でも一緒。

 ただし、あなたが試行錯誤の努力を続けられれば―――ね。そういうものだ。

 「楽して儲けたい」「楽して儲けられる」と思っていたら、「楽して儲けられますよ!」という人間が集まってくる。自分の志向性が「楽して儲ける」なのだから、「楽して儲けられますよ!」という人の意見が良く見えてしまう。だから、「楽して儲ける」ソリューションに手を出してしまう。ただ、99%は失敗するのだけどね。

 「楽して儲ける」なんてない、ということに気づいてからが本当のスタート。商売のセオリーに沿って、地道に経営を続けていく「本気の」覚悟ができたら、出会える人の中身が変わってくる。それは、「本気の」自分の人を見る目が変わったのかもしれないし、「本気の」自分が人を引き寄せるパワーを持ったのかもしれない。類は友を呼ぶとか、同じ穴の狢みたいに。

 もし、自分の周りにたいした人がいないとか、詐欺まがいの人が寄ってくるとか、そういうことがあるならば、それはきっと「自分自身」の問題なのかもしれません。

 本気になったら、本気の人に出会うことができた―――。これを言ったのは、ECMJのクライアントの社長さんです。

 それまでインターネットにたくさんの投資をした。ホームページを構築してもらったり、ネットショップを構築してもらったり。インターネット広告にもかなりのお金を使った。でも、結局、利益は会社に残らなかった。思えば、「楽して儲けたい」という気持ちがあったのかもしれない。そう言っていたんですね。

 ただ、インターネットでの販売というものを本気に考え始めて、本気で取り組もうと思ったら、相談した友人から、ECマーケティング人財育成という会社を紹介されたんだ、というわけです。「本気でやる」という風に決めただけで、出会う人が変わった。不思議なもんだ、というわけですね。私としてはすごく、嬉しいお話でした。

 これからも「本気の」会社を引き寄せられるECMJであれば良いと思いますし、「本気の」会社に引き寄せられる会社であると良いと思います。ECMJももう6年目になりますが、すっかり「楽して儲けたい」人からの相談は来なくなりました。

 おわり。

 

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