知らず知らずのうちに、競合ネットショップに負けてしまっていることがあります。競合ネットショップに売上をとられてしまっていることがあります。お客様の導線になっている、ネットショップの「軸」の商品がどういう状況にあるのか、定期的に調べることが大切です。
特に、自社でオリジナルの商品を製造&販売しているネットショップではなく、商品を仕入れて販売している「小売り」型のネットショップの場合。常に競合ネットショップと競合ショッピングモールとの比較が行われていますから、このチェックは重要です。
まず自社のネットショップの売上の軸、アクセスの軸になっている「メイン商品」を10商品ほどピックアップしてみてください。
売上の軸の商品ならば、商品別販売実績表を作成することでメイン商品の候補を洗い出すことができます。アクセスの軸ならば商品別アクセス実績表、Googleアナリティクスのデータやショッピングモールのアクセス統計でも問題ありません。売上の軸、アクセスの軸からメイン商品を10商品、ピックアップします。
比較のひとつ目は「ショッピングモール内での同一の商品」です。自社サイトで商品を販売している場合は、この比較のひとつ目は必要ありません。自社のネットショップで販売しているメイン商品がショッピングモールの検索結果画面に並んだとき、はたしてお客様は自社の商品の方を選択してくれるのか、というのをチェックします。
「仕入れ」型のネットショップの場合、お客様に提供できる情報が競合ネットショップとどうしても横並びになってしまいます。しかし、競合ネットショップと同じ画像、同じ文言、同じ価格、そして決済条件や配送条件も同じであれば、注文はどちらに転ぶかわかりません。大切なのは、「絶対うちのネットショップの方で買うでしょ!」という状態にしておくことです。ヒントは「違い」にあります。
ふたつ目は「他ショッピングモール(もしくは他自社サイト)での同一商品」との比較です。お客様は同じショッピングモールだけではなく、他のショッピングモールや他の自社サイトも閲覧して「どのネットショップで商品を購入するか」を決めています。ネットショップ運営側としては、「同じショッピングモール内同士」だけではなく「他のショッピングモール」との比較も頭に入れておかなければいけないわけです。
たとえば、自社のネットショップが楽天市場に出店しているとします。メイン商品10商品の比較を行うのは、「楽天市場内の同一商品」と「Amazonの同一商品」です。自社のネットショップが自社サイトで運営されているならば「他自社サイトの同一商品」と「Amazonの同一商品」「楽天市場(もしくはYahoo!ショッピング)の同一商品」までを比較して、「絶対うちのネットショップの方で買うでしょ!」という状態に改善をします。
ブランドがあるネットショップはともかくとして、ほとんどのネットショップはブランドがないわけですから、「商品=売上」になります。特に「小売り」型のネットショップについては、競合ネットショップが販売条件を変えただけで、そのポジションがコロリと変わってしまう恐れがあります。ピックアップしたメインの10商品については、1商品1商品、同じショッピングモール内と他ショッピングモール内で検索し、「絶対に他店に負けない状況」をつくっていってください。
ちなみに「絶対に他店に負けない状況=価格が一番安い」ではありません。価格で勝つことができるのは大資本の一社だけです。
おわり。