著者:石田 麻琴

メルカリが使いやすすぎて驚く。梱包の手間さえなければ・・【no.0967】

 嫁が暇そうにしているので、メルカリをやらせている。

嫁はメルカリに2回くらいですぐ慣れた

 個人的にメルカリがどんなものか興味はあった。ご存じCtoCのフリマアプリなるものだ。ヤフオク!のヘビーユーザーだった私だがメルカリでの出品、落札は経験がない。CtoCのEコマースというと落札するのが面倒、落札する日を忘れてしまう、出品数が多すぎて欲しいものが見つからないなど、総じて「時間がかかる」といったイメージがあった。ヤフオク!に出したい商品もたくさんあったのだが、二の足を踏んでいたわけだ。

 ヤフオク!はやったことはあるけれど、メルカリはない。そんな方、多いのではないでしょうか。特に、私世代(30~40代)の方。いまさらCtoCのフリマアプリはやらないかもしれないが、どんな仕組みになっているのかは知って損はないと思う。

 まずうちの嫁がスマホをちょいちょいと操作して出品できるくらいだから、システムは簡単だ。BASEやストアーズ.jpのようなインスタントEコマースのシステムを思い浮かべてもらえると良い。メルカリはネットショップ「出店」ではなく商品の「出品」なので、もっと簡単だ。嫁も2回くらいですぐ慣れていた。

メルカリはオークションではない

 メルカリはオークションではない。ヤフオク!と同じ形式かと考えていたのだが、入札というもの自体が存在しない。だから、出品者が1,500円といえば、1,500円以上の値段がつくことはない。そのかわり「値下げしてもらえませんか?」の連絡はバシバシくる。これは商品ページ上のメッセージ機能でやり取りをすることになる。

 謎なのが、商品を出品した途端に商品ページに「いいね」がつきはじめることだ。この「いいね」はブラウザでいえばブックマーク(お気に入り)、ヤフオク!でいえば「ウォッチリスト」のようなものだ。ひとつはそれだけメルカリのページが閲覧されているということ、もうひとつはデータマイニングによりユーザー特性に合わせた商品が露出されるようにシステム化されていることなのだろう。デジタル&スマデバならでは。

 あと、スタートアップ関連でも評価が高いのが「1万円未満のお金を引き出す場合は手数料がかかる」という仕組みを標準化させたこと。出品者と購入者がやり取りするお金はいったんメルカリが預かることになる。1万円未満のお金を引き出す場合には若干の手数料がかかるから、ユーザーはそう頻繁にメルカリからお金を引き出さない。事業運営のキャッシュフローの安定にもつながる。

手数料が若干気になるけれど、発送が楽!

 出品した商品が購入された場合、メルカリへの手数料は販売金額の10%。ヤフオク!の落札手数料(出品者負担)は8.64%(2015年に改訂された)。なので、ヤフオク!を選ぶことの優位性はほぼほぼなくなっている。10%とか8.64%とか、昔のCtoCに比べるとちょっと高すぎる気もしないでもないが、いまは妥当のだろう。

 あとは発送ね。ファミリーマートの端末で簡単に処理ができるから非常に簡単だし、ミスがなくて楽。これまでのCtoCだと配送ラベルを手書きするのが面倒&自宅と連絡先をお互い教えなければいけなかったので、個人情報関連についてはかなり安心して取り組みやすくなっている。

 ・・って、ここまで見てると自分がオークションやってたときに比べてかなり楽だわ。流行るのもわかります。CtoCをやるときに「面倒くさいなぁ」と思うことがほぼほぼカバーされている。あとは、願わくば、あれですよね。商品の梱包。あれだけ何とかなりゃ、言うことないんだけどなぁ。

 おわり。