著者:石田 麻琴

ネットショップを運営していくための「7つの業務」を知ろう【no.0768】

 「ネットショップを運営する」ことは7つの業務から成り立っています。「商品開発/商材開拓」「WEB制作」「集客」「運営」「システム/DB(データベース)管理」「物流」「カスタマーサポート」の7つです。この7つの仕事を回していくことで、ネットショップの歯車が動いていきます。

1.商品開発/商材開拓

 ネットショップで販売する商品は、自社オリジナルの商品を企画/開発するか、他社から仕入れるかの2択です。前者を「商品開発」、後者を「商材開拓」と呼んでいます。「商材開拓」は「商品開拓」でも良いですし、ネーミングに特に縛りはありません。ネットショップの商品を「つくるか仕入れるか」の違いと捉えてもらえればけっこうです。

2.WEB制作

 ネットショップのWEBサイトをつくる業務です。サイトのデザインやレイアウトの構築だけではなく、商品ページに関わる部分もWEB制作の仕事になります。商品説明テキストの作成、商品画像(動画)の撮影・加工・編集なども、WEB制作の仕事です。Eコマースの仕事の中では、比較的スキルと慣れが必要な類になります。

3.集客

 ネットショップにお客様を集めてくる仕事です。7つの業務のうち、唯一「新しいお客様」に対してベクトルが向いている仕事になります。インターネット・リアルの広告選定や、検索流入の対策、ソーシャルメディアに対する仕掛けなども集客の仕事です。いかにして認知を得られるか。Eコマース事業成功のキーポイントになります。

4.運営

 販売スケジュールにそって、WEBサイトの細かな更新作業や、メールマガジンの配信などをおこなう仕事です。WEB制作と集客に入らないネットショップを回す仕事は、この「運営」に入ります。新しくネットショップのスタッフになった方は、まず運営作業を経験し、ショップの回し方をおぼえてもらってから、WEB制作・集客の担当になります。

5.システム/DB(データベース)管理

 お客様からの注文を受けてからの仕事です。ネットショップの規模が月商100万円程度であれば、エクセルで注文の管理ができますが、これが月商500万円、月商1,000万円ともなると手作業ではさばけなくなります。自社の商材やサービスにあったシステムを構築(もしくは選定)し、日々運用をしていくのがシステム/DB(データベース)管理の仕事です。

6.物流

 お客様に商品をお届けする仕事です。Eコマースの業務の中ではアナログな方に入りますが、だからこそシステムやデータを活用しての改善ポイントが多々あります。在庫管理や倉庫のレイアウト管理、物流導線のカイゼンなどの仕事があります。また、アルバイト・パートさんを入れて業務をおこなっている場合は、そのシフト管理も物流担当の仕事になります。

7.カスタマーサポート

 お客様からお電話、メール、FAXなどでの問い合わせにおうじる仕事です。カスタマーサポートというと、クレーム処理や返金・返品処理などお客様の注文後におこる仕事のように感じますが、商品購入前のご相談などの問い合わせもあります。また、7つの業務のうち、唯一お客様の生の声を聞くポジションです。お客様のリアルな声を現場に上げるのも、重要な仕事のひとつになります。

 以上、ネットショップを運営するための7つの業務を紹介しました。

 「Eコマース事業をおこなう」という視点で考えると、スタッフの採用や育成、支払・入金など会計の仕事もあります。細かい業務は実際にネットショップをスタートさせた後にたっぷり知ることになります。まずはこの「7つの業務」からしっかり押さえていきましょう。

 おわり。

 

2 コメント

  1. […]  ネットショップの運営には7つの業務があるということを以前のブログでご紹介しました。業務は戦略に基づいておこなわれます。目的があり、戦略があり、そして目的を具現化するための業務があるわけです。 […]

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