著者:石田 麻琴

後半加速するため、夏休みに整理しておきたいこと。【no.0324】

 8月も中旬になりました。夏休みの方も多いかと思います。また、夏休みでなくても、取引先が夏休みのため、普段に比べて仕事に余裕があるという方もおられると思います。そんな時期です。

 弊社は、特に夏休みを設けていませんが、クライアントのところへ行ったり、ビジターの方からご相談を受けたり、というのが主な仕事なので、やはりこの時期は、訪問の回数が減り、自然と余裕を持った業務になります。

 夏休み期間が終わると、8月が終わるまでアッという間です。9月がスタートすれば、12月まであとわずか4ヶ月。多くのネットショップの書き入れ時は12月だと思いますから、9月に年末年始のスケジュールを立て、10月に商品企画・仕入れ等の準備をし、11月にコンテンツを作りあげ、そして広告を入稿し、12月は物流・問い合わせなどバックヤード業務で忙しい、というように、一気に駆け抜ける4ヶ月になるのだと思います。

 年初め、もしくは年度初めから走ってきて、そして後半も一気に駆け抜ける。それまでの間のひと息をつけるのが夏休みだと思います。日々の仕事から離れてリフレッシュしたいところでもありますが、前半で溜まったものをいったん整理し、後半に向かっていくための土台を作れるのも、この夏休みの期間です。参考までに、私的に夏休み期間にやることを記しておきます。

1).自分はどうなりたいか。(どうありたいか)
 まず、仕事の何を整理するか、どう整理するかを考える前に、「自分はどうしたいか。どうなりたいか」を整理しておくことが大切だと思っています。これは、経営者・従業員に関わらず、最初に整理した方が良いことです。私の場合ですが、A4の紙を一枚用意して、太目のペン(私は競馬で使うような赤ペン)を使って書き出します。テーマは、「自分はどうありたいか」。どこか曖昧なテーマですが、曖昧だからこそ思い浮かんだことを素直に紙に落とすことができます。初めの段階では、「テーマに縛られない」ことが大切かと思っています。

2).2014年の目標。
 仕事での目標でも、人生(プライベート)での目標でも、どちらでも良いと思います。ここも曖昧さを残して、「テーマに縛られない」ことが大切です。「仕事の目標」「人生の目標」というように2つの紙に分けて書き出すと、どっちも書かなければいけないじゃないですか。目標を10コ書き出したときに、仕事と人生の比率が8対2とか、1対9とか、場合によっては「仕事の目標」が1つもない、なんてこともありえます。「2014年の目標」というテーマで、自分の心に想ったことを素直に書き出すことで十分と思います。私の場合、「2014年の目標」を年始にも書き出しているので、それと見比べることもしています。

3).各目標を達成するには。
 やはり、ここが重要だと思います。「どうありたいか」「目標」を設定したとしても、自分がそこにたどり着くために何をするのか、何をしなければいけないのか、が具体的にイメージできていないと、階段をのぼっていくことができません。イメージしたステップは、必ずしも正解でなくて良いので、とにかく「こうなんじゃないか」と書き出してみることが大切だと思います。もし、全くイメージがつかなく、1行も書きだせなかった場合、ファーストステップは簡単です。「どうすれば達成できるか、知ってそうな人に聞きに行く」、これです。

4).現状の課題
 4つ目に書き出すこととして、「現状の課題」です。やっと仕事っぽくなってきました。やはり、あくまで「自分がどうありたいか」「人生(仕事)の目標」「それを達成するためには」という、「生き方」を考えてから、仕事上の「現状の課題」について考えた方が良いと思うんですね。現状の課題を書きだしたら、3).と同様に「各課題を解決するには」というテーマで、具体的な施策まで落としていきます。夏休み中に解決できることならもちろん良いですし、具体的な施策を夏休み明け以降のスケジュールに入れ込むこともできると思います。一歩一歩着実に前に進めるように、できるかぎり課題を因数分解してみてください。

 ということで、夏休み期間にやることを書いてみました。ここで挙げた1).~4).は、全てこなしても2時間程度しかかからないと思います。空いた時間にぜひ取り組んでいただき、後半一気に加速するための準備にしてみてください。

 おわり。