ECの神風をいかにつかむか、活用するか。
オンラインショップの運用を続けていると突然「神風」が吹くことがあります。メディアでオンラインショップや取り扱っている商品が紹介されるのです。この「神風」をいかにしてつかむか。そしていかにして活用するかが事業拡大のポイントになります。
マスメディアで紹介され「神風」が吹く
メディアに紹介される。このパターンで多いのは、自社ので取り扱っている商品が紹介されるケースです。多くの場合ではSNSではなく、テレビなどのマスメディアで紹介され「神風」が吹きます。
日々、データを確認していれば「異変」にすぐ気がつくことができます。オンラインショップの数値項目のうち、アクセスのデータが突発的に上がるのです。このとき裏で何が起こっているのか。お客様がネット検索やモール検索でメディアに紹介された商品を検索しています。
しかし、「異変」に気づくのが2日後、3日後だと果実は少なくなります。つねに情報は流れているので、お客様の興味が他の方向にいってしまっているのです。「神風」はできるだけ風が吹いた瞬間にキャッチすること。そうすれば瞬間最大風速を最大限掴むことができます。そのためにはどうすればいいか。「風が吹くことを予知する」「風が吹いた瞬間に対応する」このふたつですよね。
いかにして「風が吹いた瞬間に対応する」か
まず「風が吹くことを予知する」です。たとえば、今週の日曜の夕方のテレビ番組で自社でも取り扱っている商品が紹介される。それが事前にわかっていれば問題がないわけです。もちろんそれが自社に取材がきた場合は完璧ですが、他社に取材がきた場合はどうか。たとえば、メーカーさんに取材がきたならばいつ放送なのか知っているはずです。取引先に「取材があったか?」を聞くという方法があります。
また、テレビであればテレビ番組表から近日の内容をチェックすることができます。同じようなお客様のニーズを対象にしている番組を探すことができます。自社のオンラインショップに「触れる」可能性を知っておくだけでも対応は変わります。
ただ、多くの場合、「風の予知」は難易度が高いのが普通です。いかにして「風が吹いた瞬間に対応する」かがポイントになります。できれば、テレビで自社の商品が放送された直後に対応できれば理想です。そのためにはテレビ番組を検索するとともに、受注メールを確認する方法があります。
「ちょっとおかしいぞ」に気づき、メディアを特定する
オンラインショップで商品が売れた際にシステムから送信される受注メール。メディアで商品が紹介され、アクセスが殺到したときに一気にメールが落ちてきます。たとえ数通のメールであったとしても、「普段がどうか」を知っていれば、その比較で「ちょっとおかしいぞ」と気づくことができます。この「ちょっとおかしいぞ」の後にメディアを特定できるか、次はそこがポイントです。
どのメディアでどんな内容が流れ、自社にアクセスと受注がきているのか。それを知ることは割とシンプルです。ひとつは、お客様に直接ご連絡をして聞けばいいのです。お客様自身がメディアに触れ商品を購入してくれているわけです。事の顛末はすべて知っているはずでしょう。「こちらの商品なのですが、現在注文が殺到していましてご確認を・・」のような感じで、話を切り出せば教えてくれるはずです。
もうひとつは、SNSで売れている商品を検索すること。メディアの内容はアクセスや受注と同時に、SNSに投稿されている可能性があります。SNSで商品名だったり、カテゴリ名・ジャンル名を調べることで、どのメディアでどんな内容が流れたか、に近づくことができるはずです。
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