楽天市場やYahoo!ショッピングなど、ショッピングモールの「ランキング」「検索順位」。これは自社サイトでEC運用にも活用することができます。今日のECMJコラムはショッピングモールの「ランキング」「検索順位」活用の話。
ランキングと検索順位が教えてくれるもの
私がオンラインショップの運営者をやっていたのは10年以上前になります。もっともマーケティングに力を入れていた2007年頃にあることに気がつきました。ショッピングモールのEC運営者は、みんな「同じ的」にボールを投げていること。そして、よりお客様の反応がある店舗や商品が上位にきていることです。
「ランキング」や「検索順位」の上位の商品は市場で「売れている商品」です。また上位にいくつも商品が入っているのは「売れているショップ」。つまり「効果的なECの運営をしている店舗」になるのです。「どの商品やショップをマークするか」教えてくれるわけです。
たとえば商品開発をしたり、販促企画をスタートさせたとします。ECはその効果を自社の「売上データ」や「アクセスデータ」で測ることができます。合わせて、「どれくらい市場にインパクトを与えたか」を見ることができるわけです。「頑張った販促企画なのに、まだ競合のオンラインショップには負けているぞ」と。
ランキングと検索順位から逆算してみる
このように市場と競合の情報をつかむ上で「ランキング」や「検索順位」のチェックは欠かせません。ルーチン業務として「定期的に」チェックをして変化を見続けることが大切です。同じ「ランキング」や「検索順位」を定期的に確認しないと、「どの商品のランキングがあがったのか」「検索上位に多く出てくる商品の傾向」などには気づかないんですね。継続的に同じものをみることで「あれ?なんかおかしいぞ?」に気づくことができます。
またある商品が「ランキング」「検索順位」上位に上がってきた場合、その商品に対して特定の販促がかかった可能性があります。同じような商品群が揃って上がってきた場合は、市場トレンドが向いている可能性です。いわば外的要因。季節性やメディアの露出によって、商品群自体の注文が増えている可能性があります。特定のショップの商品が上位に上がってきた場合、そのショップの運営方法を確認するのが良いでしょう。商品ページのつくりや販促企画の見せ方がほかとはちょっと異なるかもしれません。
売れてる商品とショップを割り出す
最初にも書いたとおりです。ショッピングモールのEC運営は、みんな同じ的に向かってボールを投げています。そしてボールの成果がデータとしてあらわれるのが「ランキング」「検索順位」です。「ランキング」「検索順位」から逆算して、「売れている商品」や「売れている店舗(オンラインショップ)」を割り出し、自社のEC運営にどう活かせるかを考えていきましょう。
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