(こちらは2021年公開のコラムです)
「コンサルタントが教える!EC成長の法則」というテーマで連載をしています。前回は、「定例のマーケティング会議をつくる」についてご紹介しました。今回は「定例のマーケティング会議の開催のポイント」についてお話します。
定例会議の細かなポイント
前回のコラムでは、定例のマーケティング会議を開催しましょうという話をしました。日々の改善活動が数字に結び付いているのかを振り返る時間が定期的に必要です。また、作業の手を休め新しいニーズへの気づきや感覚を共有する場も必要でしょう。習慣的にマーケティング会議を開くことで、EC事業のマイルストーンとなり、事業全体に「リズムが生まれる」効果も見逃せないところです。
定例のマーケティング会議の内容については前回のコラムで紹介したとおりです。今回は定例のマーケティング会議の細かなポイントについて説明をしたいと思います。
ひとつの会議のメンバーは6名から7名まで
まず会議に参加するECチームメンバーの人数です。私がおすすめするのは1チーム6名か7名まで。ひとつの会議に参加するのはこの人数が理想です。ECの中小事業者の場合、この6名~7名というチームの人数は問題ないとは思います。問題はメンバーが30名40名になったEC事業部ではどうするかです。
ECチームが30名40名といった人数になった場合、マネジメントや店長職(オンラインショップの責任者)といった中間層のポジションができると思います。この中間層のポジションで6名~7名の定例会議を開催します。そしてその中間層のリーダーを軸にして6名~7名で定例会議を開催するのです。あくまでこの6名~7名という人数を守ることをおすすめします。
チームとして議論しアイデアを出し合い、その後の施策に各々が責任を持つ場合、8名以上のチームではその意識がバラけるからです。目標に向かって議論するためには、ミニマムな単位でのまとまりが要求されます。その最小単位が6名~7名というわけです。8名以上のメンバーが定例会議に集まると、話の輪から漏れたメンバー同士が会議机の端っこで話をしていたり、端に座ったメンバーが携帯電話を触っていたりといった状態になります。
実行メンバーのみで定例会議を開催したい
また、マーケティング活動を実行するメンバーのみで定例会議を開催することです。チームリーダーがファシリテーターとなり、マーケティング会議を進めていきます。会議メンバーの中に「実際に実行をしないメンバー」が紛れていると、議論やアイデアの責任が保たれなくなります。経営層が会議に参加するケースもあると思います。その場合はできるかぎり意見を出さないことです。経営層の意見は「強すぎる」ため、メンバーの意見やアイデアが「お客様に向けた」ものではなく「経営層を意識した」ものになる可能性があります。
あとは、データ活用の部分でも説明したことです。マーケティング会議では同じ数値項目を継続して見続けていきましょう。定例会議のたびに確認する数値項目を変えてはいけません。同じ数値項目を追うことで変化を感じ、その変化の要因を探す習慣がついていくのです。
「ひとつの会議で人数は6名~7名」。「実行しない参加者はオブザーバーで」。「データ活用は同じ数値項目をウォッチする」。これらをポイントとして覚えておいてください。
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コンサルタントが教える!EC成長の法則。40【no.1928】
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