著者:石田 麻琴

淡々と「たくさん」の仕事をこなすため、時間管理に上手くなる【no.1697】

 淡々と「たくさん」の仕事をこなすため、時間管理に上手くなる。

 ECMJコラム【no.1695】【no.1696】で「淡々と仕事を進める」ポイントを紹介しました。成果をつくるのは突発的なアイデアやラッキーパンチではなく、継続の積み重ねです。そして継続をするためには「淡々と仕事を進める」ことがポイントになります。

*淡々と「たくさんの仕事の量」をこなす

 「淡々と仕事を進める」ポイントをおさえると、仕事の量をこなせるようになります。基本的な考え方として、質を上げるのは量です。量をこなさないと自分自身の中での「質に対する気づき」が生まれません。仕事量をこなすことで、お客様の満足のポイントに「自分で気づく」ことができます。

 この「自分自身で気づく」というところが非常に重要です。人間は「教えられたこと」よりも「気づいたこと」の方がはるかに身に付きやすい。他人から指摘され直らなかったことも、自分で気づけば一発で正せます。ECMJのコンサルも「教える」ことより「気づいてもらう」ことに重点を置いています。「気づく」ためのルーチンをつくるのがコンサルの役目。あくまで商売のポイントに気づいて行動をするのは現場の皆さんという考え方です。

*「たくさんの仕事の量」をこなすには、時間管理が必要

 「淡々と仕事を進める」ポイントをおさえる。そうすると手が止まってしまうような事態を自分自身で防げるようになります。しかし「たくさんの仕事の量をこなす」といっても、人間の時間は有限です。仕事の時間だけでなく、食事の時間や睡眠時間の他、プライベートの時間も必要。仕事の量を際限なく増やし続けることはできません。そこで大切になるのは「時間管理」ということになります。

 もちろん、最初から「高い質」の仕事ができれば短時間の仕事で良いのかもしれません。しかし、最初からそこを目指すのは不可能です。その分野で超一流になったとて「仕事の量」をこなさなくなるということはありません。やはり自分がいずれ大きく成長したとしても「時間管理」は大切であり続けます。

*まずは自分たちの仕事をスケジュールに書き出すことから

 「私はキャパオーバーです」「僕はいっぱいいっぱいです」。なんて言葉が会社のメンバーから出てくることがあります。けっして「もっと働け」とか「仕事の量をこなせ」と強制をしているわけでありません。ただ、仮に自分のキャパシティがいっぱいで、かつ思ったような成果が出ていなければ、何かを変えなくてはいけないはず。

 まずは1ヵ月。自分自身の仕事をスケジュールに書き出すことをしてみましょう。1ヵ月が難しければ10日でも一週間でもいいと思います。そしてのスケジュールは誰に見せるものではありません。自分自身(もしくは自分たちのチーム)だけで確認するものです。誰かに「まだまだ仕事ができるじゃないか」などと言われることはありません。正直に仕事をスケジュールに落とし込んでみてください。

 そしてポイントは「できるだけ小分けにして仕事をスケジュールに落とす」こと。朝9時から夕方18時までを「仕事」というひとつのスケジュールに落としていては、どこをどう改善すればいいかアイデアの浮かびようがありません。「資料作成」「ミーティング」「事務処理」など小分けにできると思います。

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