著者:石田 麻琴

「オペレーション効率が勝負を決める」ので要チェック!【no.1645】

 「オペレーション効率が勝負を決める」ので要チェック!

 最近SNSかネットの記事を見ていたときです。「オペレーション効率が勝負を決める」と書いている方がいてハッとしたんですね。良いアイデアとか着想とか新しさとか差別性とか違いとか、それも大事。ただもっと根本の部分でオペレーション効率が良いとそれだけで勝てたりします。

 ECのマーケティング活動の中でオペレーション効率を考えた場合です。特定のソリューションシステムを導入する以外にもけっこうできることがあります。オペレーション効率に工夫があるかないかで成長の上限や踏み込み方が変わってしまう。結果的に売上が飛躍的に上がるかそこそこ上がるかどっちかみたいな話にもなりえます。

*運営作業をするパソコンの管理

 ECのコンサルティングをおこなうときのこと。データの分析の考え方とかデータの集計の仕方とか。商品画像の見せ方とか商品画像を見せる順番とか。既存のノウハウと商材の特徴を掛け合わせて、現場のスタッフの皆さんと自社に合ったオンラインショップ運営を考えていきます。ただ実はECのノウハウを知ることよりも結果につながっていることがあります。それはオンラインショップの運営作業をするパソコンだったりするんですね。

 コンサルティングを始めた最初の方でお願いするケースもあります。オンラインショップの運営作業をしているパソコンを見せてもらうんですね。まずはデスクトップ。エクセルやワード、フォルダや画像がいっぱいに溢れかえっていることがあります。またフォルダも「画像」と大きな括りでお目当てのものがなかなか見つからない、みたいな。たとえばダウンロードした資料を見つけるのが大変とかだと末期です。

*ブックマークの使い方やショートカットキー

 パソコンの管理は業務スピードに大きく関わっています。たとえばデスクトップがぐちゃぐちゃだと大体業務スピードが遅くなります。傾向として業務量も少なくなります。なぜか業務スピードが遅い分業務量が少なくなるんじゃなくて、両方とも減っちゃうんですね。つまり1/2と1/2を掛け算して1/4になっているようなイメージです。

 ブックマークやショートカットキーの活用も業務スピードを上げていきます。よく活用する管理画面などをブックマークしていないのは時間がもったいないです。そしてブックマークの登録をファビコンだけにすればとても効率的です。たとえば「コピー&ペースト」は「Ctrl+C&Ctrl+V」のショートカットキーを使いましょう。連発するときのスピードが全く違います。またマウスジェスチャー機能を使うのもアリです。

*定期的にオペレーション効率を考える時間をつくる

 「これ、毎回同じことやってるなぁ」と思っても、業務中の場ではテンプレの作成とかフォルダの整理とかをせず進めてしまうことが多いです。そしてそれを何度も繰り返してしまうという。できれば週1でも隔週でも、定期的にオペレーション効率を見直す時間を持つことが大切です。またスタッフ同士集まる機会をつくって各々のオペレーションノウハウを共有すること。

 エクセルやワードの使い方、マニュアル化とテンプレート化、ソリューションシステムの活用もオペレーション効率に大きく関わってきます。まずは「知恵を使って」オペレーション効率を上げる方法を考えてみてください。もしも自社なりのノウハウをつくることができれば、それも「陰の強み」になるはずです。

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