少し前ですが韓国・平昌でおこなわれた冬季オリンピックが終了しましたね。ということは、いよいよ次回のオリンピックは2年後の夏季オリンピックは東京ということになるのですが、次回の冬季オリンピックは北京で開催だとか。そしてその次、2026年の冬季オリンピックに札幌が名乗りを上げるというのですね。
*オリンピックもワールドカップも均等な持ち回りだと思っていた
私がまだ子どもだったころ。オリンピックの存在を始めて知った30年くらい前のことでしょうか。オリンピックという大会は、各国の持ち回りで均等に開催されるのだと思っていました。そしてどちらかというと、アメリカとヨーロッパが中心。
思いだすと、夏季オリンピックはロサンゼルス、バルセロナ、アトランタ、シドニー。冬季オリンピックはカルガリー、アルベールビル、リレハンメル、ソルトレークシティ。1998年に長野でオリンピックが開催されたときには勝手に「自分の人生の中で日本にオリンピックが回ってくるのは最後だろうな」と思っていました。1964年に東京で夏季オリンピックが開催されたのは知っていましたし、、やっぱり持ち回りだと思っていたから。
ワールドカップに興味を持ち始めたのは1993年の「ドーハの悲劇」からですが、イタリア、アメリカ、フランス、日韓共催・・とこちらもてっきり持ち回りかと思っていました。オーストラリアとかナイジェリアとかチリとかを回ってきて、再びアメリカやヨーロッパ諸国を回って100年後にまた日本なのかなと。
*オリンピックもワールドカップも経済で成り立っていることを知る
まあ、大人になると徐々にわかってくることではあると思うのですが、オリンピックもワールドカップも経済によって成り立っているということに気づき始めます。
2014年のブラジルワールドカップと2016年のリオデジャネイロオリンピックがやけに近すぎるのが気になっていました。2008年に北京で夏季オリンピックをやったばかりだと思っていたのに、2022年にも北京で冬季オリンピックをやるのか、というのもそうです。なにより、2018年に平昌で冬季オリンピックをやり、2020年に東京で夏季オリンピックをやり、2022年に北京で冬季オリンピックをやるという、オリンピックが連続して東アジアで開催されるという「違和感」です。
私のような世代からすると、オリンピックってアメリカやヨーロッパの国々が中心にできあがっていたような気がするのですが、この30年ですでに変わってしまっているのかと。
*オリンピックは他の国では盛り上がっているのか、という疑問
ワールドカップはともかくとして、オリンピックが東アジアで連発して開催される理由は経済面でしょう。経済策のひとつとして韓国や日本や中国がオリンピック招致によりお金を出すということかもしれませんし、逆にアメリカやヨーロッパ諸国がオリンピック招致に以前よりお金をかけなくなったということなのかもしれません。
昔からスポーツは国威発揚のためにも利用されることが多くあります。アメリカやヨーロッパへの劣等感を少なからず持っているアジア諸国については、スポーツを通じて「欧米に追い付け追い越せ」の気持ちが未だにあることも否めないところです。そう考えると現実に、アメリカやヨーロッパ諸国でオリンピックという大会がどれくらい盛り上がっているのかが気になります。もしかしたら世界的にはあまり盛り上がっていないのかも・・。
日本の景気が保たれるのは2020年の東京オリンピックまでと言われています。さらに景気を引っ張るために2026年の札幌オリンピックに手を挙げることもわかります。国内はそれなりに盛り上がるでしょうが、冬季オリンピックは東アジアと一部の欧米の国だけの大会になっているのかもしれませんね。