著者:石田 麻琴

インプット上手になるためには(参考:ECMJのインプット法)【no.1453】

 先日のセミナーで事例のお話をしたところ、「そういう情報ってどこでとってきてるんですか?」という質問をいただきました。今回は情報の「インプット」についてです。

 まず最初にいうと、私(石田)自身は完全なアウトプット型の人間です。こちらのECMJコラムを継続しているところからもわかるとおり、アウトプットをどんどん出していくのが得意で、どちらかというとインプットをするのが苦手なのではないかと思います。本や雑誌やWEBサイトをバンバン読んだり、セミナーに足を運ぶということも多くはないと思うのですが、私なりのおすすめの方法を紹介したいと思います。

*人に会う

 ECMJコラムでもしつこく何度も繰り返していますが、情報の源泉は人に会うことです。人に会うと特別な情報を得ることができます。そしてその情報は本や雑誌やWEBサイトには書いてありません。もちろん、「特別な情報をもらう」ために人に会っているわけではなくて、雑談や近況報告を含め、コミュニケーションの中で自然と情報を出し合う環境ができているのだと思いますが、そういう点でも「人に会う」は基本です。

 これはECMJの初代取締役で元ダイヤモンド社社長の故岩佐豊氏から繰り返し教えられ、洗脳されたことです。「人に会え。自分が知らないことは、必ず誰かが知っている」を何度も何度も教えられました。まったくそのとおりなんですよね。岩佐さんの「毎日23時まで人と会う予定を入れろ!」という指示はいまだに実現できていませんが・・。

*ひとつの情報メディアを徹底的に追う

 複数の情報メディアをなめるようにみてもインプットにはなりません。たくさんの情報は頭に入ってきませんし、何より情報を入れるだけの時間もありません。データと同じく、情報も「流れ」をみることでその変化を掴むことができます。情報をインプットするメディアをひとつに絞って、それを徹底的に追うのが情報収集の近道だと思います。

 その点でおすすめしたいのが、運営堂さんのメールマガジンです。
 https://www.uneidou.com/mailmagazine/

 メールアドレスを登録しておくと平日毎朝7時に運営堂さんからメールが届きます。メールマガジンの内容は運営堂の代表・森野さんがピックアップした「アクセス解析」「ソーシャルメディア」「Eコマース」など、デジタルマーケティングに関する情報です。森野さんがチェックした1,000以上の記事から20記事ほどを紹介してくれます。

 森野さんが一度フィルタをかけてくれた記事が紹介されるので、同じ軸として追っていく価値があります。もちろんメールアドレスに広告や販促の情報が届くということもありません。徹底的できる情報元です。ちなみにECMJコラムも森野さんがしばしば取り上げてくれます。おすすめです。

*アウトプットを強化する

 逆説的ではありますが、アウトプットを強化することで自然とインプットが上手になるという側面もあります。ECMJコラムも運営堂さんの毎日堂メルマガもそうですが、無限にネタがあふれてくるということはないわけですから、自分でネタを探すことが必要になります。「人に伝えるために、インプットする」という環境が自然に出来上がっているわけです。そう考えると、ECMJはインプットが苦手なわけではなく、インプットを自然にしてしまっているだけなのかも・・。

 インプットに上手くなるために、アウトプットの場をつくるのはどうでしょうか?コラムやメルマガだと一方的な部分もあり、反応がないと継続が難しいので、やはりEコマースの定期的な勉強会や交流会が良いのではと思います。東京・名古屋・大阪あたりだと規模の大きいEコマース勉強会がありますが、地方の皆さんは情報交換に困っている部分もあるはず。地方自治体を巻き込んで、ネットショップの定期的な勉強会をつくるのが良いのではないでしょうか。

 おわり。