Eコマースのマーケティングもといインターネットマーケティングもといデジタルマーケティングの考え方は非常にシンプルです。「結果が出ていることをやる」これです。
簡単に表現します。施策を10コおこないます。この10コの施策をデータで評価します。デジタルマーケティングのポイントはこの「データで評価」という部分です。おこなった10コの施策のうち結果が出ている5コを残します。この5コについてはさらに施策をブラッシュアップして次につなげます。結果が出ていない5コは捨てます。そしてまた新しい5コの施策のアイデアを加えるのです。そうすると施策は最初と同じ10コ。この10コの施策をおこない、また「データで評価」し、5コを残し5コを捨て、また新しい5コを追加します。これを何度も何度も繰り返すのです。
そうするとアラ不思議。手元にある10コの施策は時間が経つごとに効果的な施策にレベルアップしていきます。結果が出るものだけを残し続けているわけですから、当然ですよね。簡単に表現すればこれがデジタルのマーケティングの本質です。ポイントは「データによる評価」というところですね。100%データの裏付けをできることは少ないですが、データを定期的に眺めていれば「匂い」を嗅ぎとれるようになります。
今回紹介したいのは「結果が出た施策」「結果が出ていない施策」の次へのつなげ方です。
「結果が出た施策」は次の施策へのつなげ方はシンプルです。ひとつは「継続」。同じ施策を同じようにおこなうことで結果につながるかにチャレンジすると良いと思います。もうひとつは先にも書いたように「ブラッシュアップ」です。「結果が出た施策」をさらに効果的にするために、どこを改善した方がいいのかを考えます。注意したいのは「ブラッシュアップ」をした結果、効果が下がってしまう可能性があるということです。Eコマースのマーケティングであれば「ブラッシュアップ」の結果により数字が下がったら元に戻せば良いだけですね。シンプルです。
問題は「結果が出ていない施策」の次へのつなげ方です。先に紹介したとおり基本線としては「結果が出ていない施策」は捨てるのがセオリーです。ただ、「なぜ結果が出なかったのか」は簡単に振り返った方が良いと思います。
ひとつは「施策そのものがイマイチだった」パターンです。このパターンは施策アイデアがダメだったわけですから、いったん捨てて新しいアイデアでカバーするで構いません。他には「施策のタイミングが悪かった」パターン。施策自体のアイデアは悪くなかったが、それをおこなうタイミングが悪かったというパターンもありえます。この場合は時期を変えて再チャレンジしたいですよね。さらに「施策の準備が足りなかった」パターン。これも施策自体のアイデアは悪くなかった、けれども時間が足りなくて施策の意図を上手に引き出せなかった可能性があります。この場合は準備のスケジューリングをしっかりして再度同じアイデアの施策をおこないたいところです。
「データで評価」が原則ですが、データという「定量的」な分析のほかに、「タイミングが悪かった」「準備期間が足りなかった」「担当者のやる気がイマイチだった」などの「定性的」な振り返りもおこなっていきましょう。思ったように数字が取れなかった施策でも、担当者が「実はその日睡眠不足で適当にコンテンツを上げてしまっていて・・」というなら、数字は信用のできるものではありません。もしかしたら、いままでおこなった「数字が取れなかった」施策の中にも、何かを変えるだけで効果が変わるものが隠れているかもしれません。「結果が出ていない施策」は「なぜ?」を振り返りましょう。
おわり。