著者:石田 麻琴

ECMJコラムが5年目を迎えました。そんな話【no.1423】

 ECMJコラムがスタートして4年が経ちました。2017年の6月末までは365日毎日更新、7月からは惜しくも週5回更新になりましたが、1,500文字以上のコラムを1,400本以上積み重ねることができました。今回は5年目に入ったECMJコラムについてお話します。

 オウンドメディアやコンテンツマーケティングという言葉がまだ一般的ではなかった2013年のある日のこと。知人から興味深い話を聞きました。毎日コラムを書き続けることで飛躍的にアクセスが上がっているWEBサイトがあるよ、と。

 元々ネットショップが本業ですから、インターネット広告や注文件数を増やすことによる検索順位・ランキングアップについてはイメージを持っていましたが、コラムを書き続けることによってアクセス数を伸ばすという考え方は目からウロコでした。というか正直、最初は「コラムを書く」ということと「アクセス数を伸ばす」ということが全く繋がりませんでした。

 ECMJは会社として3年目に入ろうとしていた時期でした。2年目の中盤から会社の売上が伸び悩んでおり、何か新しい情報発信を探していたころでした。じゃあ自分も毎日コラムを書き続けてみよう。それによってWEBサイトのアクセスが増えれば、結果売上が増えるのではないか。そんな考え方です。当時の役員であった岩佐さん、片貝さんにも背中を押してもらえました。

 コラムとして最初に力を入れて書いたのは、【no.0020】の「ビールの売り子が『データベースマーケティングを活用して』野球場で売上を上げるには?」という文章でした。このひとつのコラムを書くだけで3時間以上かかったのを覚えています。それでも2013年のこの頃は時間もありましたし、何とかしなくてはいけないという気持ちが強かったですから、根性で続けました。

 コラムで書こうというネタは最初の1ヵ月で尽きます。ネタは誰でも尽きます。尽きてからが勝負です。ネタは探せばいいのです。仕事をしている間もプライベートでも、マーケティングや人財育成に関するネタを常に探すようになりました。また新しいコラムのパターンを模索し、パターンを見つけることができれば数日~10日分くらいコラムのスケジュールを立てることができます。とにかく続けること、それを前提として頭を振り絞っていきました。

 自分は比較的、コラムを書く時間を集中させて数話を書き上げた方が楽なタイプなので、まとまった時間を使ってコラムをまとめ書きするようになりました。4年ほど経つと自分の中で一番効率的にコラムを書けるシチュエーションが何かというのもわかってきまして、アポイントとアポイントの間の30分~40分で一気に1本を書き上げるか、帰宅前にカフェに寄って2~3本を一気に書き上げるか、このパターンがはかどるようです。

 逆にコラム執筆が捗らないのはオフィスにいるときと自宅です。両方ともコラム執筆以外のことができる環境なのでどうも集中力が足りなくなってしまうのです。現在ではMAX集中しているときは20分。遅くても40分前後でコラムを1本上げられるようになってきました。もちろん他のコラムをパクったりはしていない完全オリジナルの文章です。その点、いわゆるSEOなどの観点でいうと少し効率は悪いのかもしれません。

 コラムを書くことで良かったことは今まで知らなかった方と出会うことができたことです。コラム経由でECMJセミナーに参加してくれる方もいますし、ピンポイントでの仕事の依頼もコラム経由で入ってきます。1,400本以上のコラムを書いている割にアクセス数は実はそれほど伸びてはいないのですが、スタートした2013年と比べると売上は数倍に成長しています。(元が少ないからね)

 とはいえいまだに書くネタに困る日々ですが、1,500文字のコラムを1,400本続ける変人もあまりいないと思うので、なんとか続けていきたいと思っています。5年目もどうぞよろしくお願いいたします。

 おわり。