ネットショップのあるあるストーリー、「鬼切社長シリーズ」。(前回はこちら)
七海さんと友花里さんはおにぎり水産の会議室で打ち合わせた内容をもとに、実店舗『笹かまオニギリ』で配布する新しいチラシと掲示するポスターを作成しました。
まずは麻間(あさま)さんにいわれたとおり、固定の情報を整理してチラシに載せました。そして、最初にチャレンジするチラシのメインは「お土産の買い逃しは笹かまオニギリのネットショップで!」という文言にしました。
また、固定の情報でも載せている「『笹かまオニギリ』と検索」というバナーをキャッチコピーの下に大きく表示し、「笹かまオニギリ」ネットショップのトップページのキャプチャを載せました。また、工場併設の実店舗である「笹かまオニギリ」でも特にお土産として人気がある商品の写真をいくつか加えました。
最初につくったチラシとポスターは文字ばかりが目立つものでしたが、今回のチラシとポスターに関しては、より写真が目立つようにデザインとレイアウトを工夫しました。
「よし。これで完成だね。明日の午前中に印刷をして、明日の午後から早速チラシを配り出すからね」
友花里さんは七海さんに力強くいいました。ともに直販事業部のリーダーである関係とはいえ、ネットショップを担当しているのは七海さんで、実店舗を担当しているのが友花里さんなのです。七海さんは友花里さんのサポートに心から感謝をしました。
「友花里。本当にありがとう。じゃあ、帰りにファミレスでもいこうよ。今日は何でもおごってあげるから!」
七海さんと友花里さんは帰路につきました。
翌日の午後から、おにぎり水産の実店舗である「笹かまオニギリ」では、新しいチラシが配られはじめました。チラシを手に取ったお客様の様子を見ていると、一緒に工場見学にこられた仲間と話題にしている雰囲気も見受けられます。実店舗の様子をみていた七海さんは、効果の手ごたえを感じていました。
翌日、翌々日の「笹かまオニギリ」ネットショップのアクセス人数は、30人・28人とこれまでとほぼ変わらない状態でしたが、新しいチラシを配り始めてから三日後、四日後が経つにつれ、日々のデータに変化が出始めました。40人、46人というように毎日アクセス人数が増えていき、週末の日曜日にはネットショップのアクセス人数がついに60人を突破しました。
その日、「笹かまオニギリ」ネットショップの注文メールにこんなことを書いているお客様がいました。
「先日、工場見学とともにお店に伺いました。そこで買いそびれてしまった『焼きチーズ笹かまぼこ』がこちらにありましたので、購入させていただきました。楽しみにしています。お店で買った笹かまぼこも美味しかったです」
ネットショップのアクセス人数が60人を突破したこと、実店舗でのお土産の買い残しを「ネットショップで」購入してくれたお客様がいらっしゃったこと、七海さんはそれを知って、泣きそうなくらい喜びました。
この日を境に、「笹かまオニギリ」ネットショップのアクセス人数は日に日に伸びはじめ、注文も毎日数件は入るようになってきました。注文のメールに「実店舗の『笹かまオニギリ』を訪れた」ことを書いてくれるお客様も毎日のようにいらっしゃいます。
翌週の麻間さんとのミーティングで七海さんはこのことを興奮気味に伝えました。
麻間さんの宿題に困ったこと、鬼切社長に相談したこと、友花里さんとふたりでアイデアを絞り出し、残業をしてチラシとポスターをつくったこと、そして、ネットショップに注文が毎日くるようになったこと。
この日の麻間さんとの打ち合わせには、友花里さんも時間をとって参加しました。
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