■ネットショップをやる上で未だに高いハードル、それがページ制作‥!
今回は「ページの制作力をつけるには?」というお話です。
ネットショップというと、当然のことながらWeb制作のスキルが多少必要になってきます。テクノロジーの進化によって、今後はページの制作もどんどん簡単にできる時代になってきますが、相変わらずページの制作というのは多くのネットショップ出店者にとって悩みのタネであり、ひとつのハードルだったりします。
外注を使わずにネットショップを運営していこうとすると、Web制作・集客・システムという3つのポイントにどうしても不安がつきまとってきます。高いレベルの最適化はできないにせよ、リスティング広告を出稿することはそれほど高いスキルが必要なわけではないですし、毎度広告をかけるわけでもなかったりする。システムは簡単で使いやすく、値段も高くないASPサービスが多いですし、受注がそれほど多くない時期は、エクセルを使って、比較的アナログに近い注文管理をすることも可能でしょう。でもやっぱり、Web制作だけは、ある程度のスキルが必要になってしまいます。しかも年に1度だけの更新、とかではなく、日々少なからずの更新を重ねていくものですから、集客やシステムと比べて「最初はアナログで」とはいかないわけです。
リアルに事業の母体がある場合は、ネットショップの運営代行にお任せする選択もアリだと思います。ネットショップの運営代行にお願いする多くの理由は、運営ノウハウの中でも特にページ制作にあるのではないでしょうか。年に数回しかページを更新しないという場合、スポット的にWebの制作会社に依頼するのも良いかと思います。ただ、年に数回しか更新しないようなネットショップって実際にはないですよね。お客さんに選らばれるショップになるのであれば、必ずページの追加修正の更新作業は必要になります。その度に、制作会社にお願いするようでは、とてもコストが持ちません。ネットショップを制作会社に作ってもらったが、自社に更新するスキルがないため、要望を毎回お願いすることになってしまっている。こんな会社も多いのではないでしょうか。これでは即時のページ対応ができなく商機を逃しますし、お金ばっかりがかかっていきます。しかも、ただ、自分たちの要望を制作会社にお願いし、作ってもらうだけですから、お願いした改善を反映させたところで何かしらの成果がでるかはわかりません。成果が出るかもわからないのに、コストをかけ続けなきゃいけないわけです。
■それでもやっぱり、自社で克服した方が、スピード感がでる‥!
できれば、自社のスタッフが制作力というハードルを克服し、自ら考え、自ら制作し、その成果を自ら判断できるようにしたいところです。もっとも頻度が多い、Web制作だからこそ、自社の人財でカバーしていこう、というわけです。
自社での制作スキルを、ある程度お客さんが見て「えっ!?」と思わないレベルに上げていくために、できることを簡単にあげておきます。正直な話、お客さんに「えっ!?」と思われないレベルならば、最初の一歩をクリアすれば、それほど難しくありません。問題は単に「知らないこと」にあります。
ページ制作について、身に付けたいスキルは制作で使うソフトの活用でしょう。ネットショップのページ制作で使うソフトと言えば、HTML/CSSを編集するドリームウィーバー、写真を加工するフォトショップ、バナーやアイコンなどを作成するイラストレーター、この3つでしょう。私の場合はイラストレーターを持っていないので、ファイヤーワークスというソフトを使ってバナーやアイコンを作成します。
制作力を上げるために、まず欲しいのはすでに完成しているものの素材です。ドリームウィーバーであればHTMLで既に出来上がっているもの、イラストレーターであれば.ai、ファイヤーワークスであれば.pngです。まずはすでに完成しているものをいじくることで、ソフトの概念や仕組みと使い方を覚えていきます。では、どこからその完成しているものを貰ってくるか。簡単なのはネットショップもしくはホームページをやっている仲間からもらうこと。HTMLであればWebサイト上からソースをコピペしてくるという方法もありますが、ややこしいソースが混ざっていてわかりづらいので、誰かからもらうのが良いですね。勉強のため使わせてくれ、と。システム開発の世界でも同じみたいです。既にできているものを触ってみて、それに少しずつ追加修正をしていくところから、制作を学んでいきます。これが最も良い方法。
次に人から教えてもらう方法ということになるのですが、ここもいきなり数十万とかかけて学校に通うとかではなくて、友人に週1回きてもらうとか、専門学校からインターンを採用してコンテンツ制作担当兼制作指導として活躍してもらうとか、あまりお金と時間のコストがかからない方法はあるはずです。まず教本を読むという手段を選択する人もいますが、それよりも、自分で完成品をいじったり、友人に指導してもらって実践をしてみたりした後に、教本を読んだ方がはるかに効果はあります。とにかく、実践が優先だということです。
最初のうちは集客やシステムがあまり必要なくても、ページの制作は最初から必要になります。そして、お客さんが見たときに「えっ!?」と思わない程度のレベルが必要です。ここはできる限り外注をオススメしません。まずは他の物を素材含め徹底的「真似る」ところから、始めましょう。ちなみに制作スキルと売上は比例しません。売れるためには、めちゃくちゃスキルが高いページが必要なわけじゃないのです。ある程度のレベルであれば売れます。そこだけ越えておけばいいんです。敵は「知らないこと」だけ。知れば応用は簡単ですよ!