お客様にネットショップをご利用いただくために、商品の「イメージ画像」は重要な選択ポイントのひとつです。
食品商材のネットショップであれば、商品を実際に食べている画像。アパレル商材のネットショップであれば、商品を装着している画像。ベビー商材のネットショップであれば、赤ちゃんが商品で遊んでいる画像。ネットショップは商品を手に取ったり、身体にあててみたりすることができません。ですのでイメージ画像を作成することで、少しでも使い方・楽しみ方の想像を提供していこうというわけです。
モデルを使ったイメージ画像を撮影する際、「行き当たりばったりの撮影」にならないために、事前の準備が必要です。撮影をはじめる前に考えておきたいことを紹介していきます。
1.どの日に撮影をするか
当然ですが、いつ撮影をするかを決めておくことが大切です。日時を設定しておかないと、「時間があるときに」と計画が伸び伸びになってしまう可能性があります。まずは、スケジューリングをしっかりすることから始めましょう。
2.どの商品を撮影するか
たとえばイメージ画像を作成する商品が複数あった場合、どの日にどの商品を撮影するかを決めておきましょう。商品の発売日やページの更新のタイミングによって優先順位が決まります。また、売れ筋の商品から撮影をすることで、より早くネットショップで商品を見せることができます。
3.どんな打ち出し方で撮影をするか
イメージ画像を作成する際、もっとも重要なポイントのひとつです。商品をどのようなコンセプトで打ち出し、ネットショップで販売していきたいかを考えます。比較的容易に取り組みやすいのが「キャッチコピー」です。商品の魅力をひと言で表すキャッチコピーをつけると、「画像でどう魅せるか」もより具体的になってきます。
4.どんなモデルがどんな服を着て、どの場所で、どんなシチュエーションで撮影するか
商品を打ち出すコンセプトが決まると、より具体的な見せ方が決まってきます。バースデーケーキを販売するにしても、ファミリー向けに販売するのか、カップル向けに販売するのかで見せ方は変わります。また、時期によってはバースデーケーキよりクリスマスケーキの方が良いなど、最適なイメージ画像はタイミングによって変わっていきます。
以上をイメージ画像の撮影前に決めておくと、「行き当たりばったりの撮影」にはなりません。商材によって撮影についての準備が変わってくると思いますので、この4つのポイントをひとつの軸として、自社ならではの撮影のフローを確立されると良いでしょう。
また、イメージ画像の撮影を自社の固定のメンバーでおこなう場合、紹介したポイントをメンバーが「頭の中で押さえておく」だけで良いと思いますが、できればきちんと紙に落としておきたいところです。作業にひと手間入りますが、「撮影準備シート」のテンプレートを作成して、撮影の前に情報をあらかじめ入力しておくと良いでしょう。
「撮影準備シート」のテンプレートを作成しておくことで、撮影の仕事の引き継ぎがスムーズになります。準備の「抜け」が起こる可能性も減ります。また、撮影準備シートを書くことによって「自分が何を考えて撮影内容を決めたか」という記録を残しておくことができます。イメージ画像の撮影後、ネットショップへの掲載後に成果検証をおこなう際に、「施策の判断を残しておく」ということがさらなるカイゼンに繋がる肥やしになります。
イメージ画像の撮影は「やり直しがきかない(もしくはとても面倒)」な仕事だと思います。「準備のカイゼン」もおこなっていきたいですね。