多くのミーティングでは、解決する課題と取り組む施策案を決めると思います。そして次回のミーティングにおいて、決定した施策案が実行されているか、そしてその施策の効果が評価できる場合、成果はいかほどだったか、ということを確認するわけです。
それを私はアクションプランの実行判断と呼んでいるんですが、決められた施策に対しての評価をするための判断方法をあらかじめ数パターンに分け、ミーティングに参加している全員が同じ思考で判断ができるようにしています。これはロジックツリーの構成になっているのですが、ご紹介したいと思います。
1:「実行した」もしくは「実行しなかった」
アクションプランに対して、まず「実行した」か「実行しなかった」かを分けていきます。
「実行した」場合、次に分けるのは、
1-1:「成果が出ている」もしくは「成果が出ていない」
実行したアクションプランを数字で定量的に判断をして、そのアクションプランは「成果が出ている」のか「成果が出ていない」のかを分けていきます。
成果の判断ができるまでに時間がかかるものに関しては、「保留」にしておけば良いですが、「いつ成果を判断するのか」はきちんと設定しておいた方が良さそうです。この場合は、アクションプランの実行判断の場ではなく、プランを出した時点でリミットを決めておいた方がいいですね。
1-1-1:「実行した」→「成果が出ている」場合は「続ける」
実行されていて、なおかつ成果が出ている場合は「続ける」です。もちろん、次も全く同じようにアクションをする必要はありませんが、成果の再現性があるかを確かめたいところです。
「実行した」→「成果が出ていない」場合は、
1-2-1:「やり方を変えれば成果が出そう」
1-2-2:「成果が出そうにない」
この2パターンを話し合う必要があります。何回か「やり方を変えれば成果が出そう」を掘り下げた後に、「成果が出そうにない」の判断をした方が通常だと思います。「やり方を変えれば成果が出そう」をつめるために専門家に依頼するという手段もありそうです。
「実行した」場合の判断はこの3パターンです。
次に、「実行しなかった」場合です。最初に分けるのは、
2-1:「成果が期待できる」もしくは「成果が期待できない」
実行されなかったアクションプランをこの2パターンに分けます。そして、
2-2-2:「実行されなかった」→「成果が期待できない」場合は「やめる」
この場合の判断は、アクションプラン自体をなかったことにするのですが、責任者の本人は「成果が期待できない」と思っていても、他の人間は「成果が期待できる」と思っている場合があります。
そんな「実行されなかった」→「成果が期待できる」場合、
2-1-1:「スモールステップを考える」
2-1-2:「やり方を変える」
この2パターンのどちらでいくかを考えます。「成果が期待できる」のにも関わらず「実行されなかった」ということは、なんらかの理由があるはずです。
考えられる1つは、実行のハードルが高かったこと。この場合は、スモールステップを設定していくことで、より着実にアウトプットのイメージをもつことができます。もうひとつは、アクションプランのアプローチ方法が合わなかった場合。この場合は、チームとメンバーに最適なやり方を考える必要があります。スキルに依存するアプローチにありがちですね。
「実行しなかった」場合の判断はこの3パターンですね。
これらの全6パターンをチームメンバーの共通認識として、ミーティングを進めていきます。
この全6パターンの中で、ポイントになるのは、やはり1-2-1の「実行した」→「成果が出ていない」→「やり方を変えれば成果が出そう」だと思います。「実行した」→「成果そこそこ出てる」→「やり方を変えればもっと成果が出そう」も同義ですね。
ここを定量的に判断して、次のアクションに繋げる力をつけることが、売上アップのためにも、チームメンバーの運営力アップのためにも重要なことだと思います。