著者:石田 麻琴

おにぎり水産の新しいネットショップ「笹かまおにぎり」がついにオープン!【no.0574】

 ネットショップのあるあるストーリー、「鬼切社長シリーズ」。(前回はこちら

 麻間(あさま)さんが次におにぎり水産に来社したときには、おにぎり水産の新しいネットショップはほとんど出来上がっていました。現状、おにぎり水産のネットショップの運営責任者兼唯一の担当者である七海さんには、ネットショップのページを作る知識やスキルがありません。まずは、猪井氏(いいし)事務所の方が、WEB制作の部分をカバーすることになりました。

「で、おにぎり水産の新しいネットショップ『笹かまおにぎり』は、いつオープンすることにしましょうか?」

 鬼切社長がいいました。おにぎり水産の工場併設の実店舗の名前が「笹かまおにぎり」だということで、おにぎり水産の新しいネットショップの名前も一緒の方が探しやすいだろうと思い、「笹かまおにぎり」という名前になりました。

 「笹かまおにぎり」のロゴは、麻間さんが作ってくれました。おにぎり水産の「笹かまぼこ」のイラストをメインに、「おにぎり」の三角形で枠を囲っているようなデザインです。このロゴを、ネットショップだけのロゴにするのではなく、実店舗を含めた「おにぎり水産の直販事業」全体のロゴにしようという話になりました。実店舗の「笹かまおにぎり」にも、同じロゴが掲示されます。

「ネットショップですから、特にオープン日のようなものを設定する必要はないのですが、折角なので『笹かまおにぎり』の開店日を決めましょうか。鬼切社長、希望日とかはありますか?」

 鬼切社長の質問に、麻間さんは答えました。

「そうですねぇ。やっぱり大安の日がいいというのはありますね。ちょうど、4月の1日が大安です。一般的な新年度でもありますし、この日が『笹かまおにぎり』のオープン日というのはどうでしょうか?」

 鬼切社長の提案に、麻間さんと七海さんは同意しました。おにぎり水産のネットショップ「笹かまおにぎり」のオープン日が「4月1日の大安」に決まりました。

「七海さん、この数週間でお願いしていたことの確認です。『笹かまおにぎり』の決済方法はクレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、郵便振替、代金引換でOKですよね」

「はい。麻間さんにご指示いただいたとおりに完了しています」

「では、配送方法の確認です。基本的には現在おにぎり水産が契約しているシロネコさんの宅配便を使うということで大丈夫ですよね」

「問題ありません。ご担当の方にも、これからまた新しいネットショップを始めることを伝えています」

「あとは、メールアドレスですね。今回、『笹かまおにぎり』をオープンするにあたって、新しいドメインを作りました。そのドメインで問い合わせ用のメールアドレスを作ってもらいましたが、カスタマーサポート用のパソコンに設定は完了していますよね。開店初日からお客様からメールが来る可能性があります」

「はい。大丈夫です。カスタマーサポート用のメールアドレス、注文情報用のメールアドレス、社内連絡用のメールアドレス、鬼切社長のメールアドレス、私用のメールアドレスを作成しました。送受信の設定もご教授いただいたとおり完了しています」

 猪井氏事務所が用意した「ネットショップ開店までの手引き」というエクセルシートを見ながら、麻間さんと七海さんが準備事項をチェックしていきます。まだネットショップの運営はスタートしていませんが、この「手引き」を参照しながら準備を進めることで、七海さんも体系的にネットショップ開店の知識を得ることができました。

「けっこう大変でしたけど、慣れればできないことはないですね。これからネットショップのシステムに慣れたり、WEB制作のスキルを身に付けたりしなければいけないのが大変ですが・・」

 七海さんはそう言いましたが、不安そうな感じでもなさそうです。麻間さんが全面バックアップをしてくれていることに安心をしているようです。「何事も自分で実行しなければいけない」のは大変そうですが。

 そして翌週、おにぎり水産の新しいネットショップ「笹かまおにぎり」はオープンの日を迎えました。

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