「実行数値管理表」を使っての、ミーティングの回し方。4です。(前回はこちら)
前回は「数字は動いているけれど、その理由ははっきりとわからない」場合の対処法、「仮説を議論」するについて紹介しました。また、「実行数値管理表」を活用しての実行施策のパターンとして、「実行継続・実行ブラッシュアップパターン」「仮説検証パターン」「全く新しいことパターン」の3つを紹介しました。
続いて、4つめ5つめのパターンを紹介します。
4、外的要因対策パターン
自分たちが起こしたアクションによって「実行数値管理表」の数字が変化すること、それを「内的要因による変化」と表現するならば、自分たちが起こしたアクションではなく市場環境の変化によって「実行数値管理表」の数字が変化したことを「外的要因による変化」と表現することができます。この外的要因は、自分たちではコントロールすることができません。ただし、外的要因に対して「対策、対処」をすることはできます。
例えば(多少不謹慎な例ですが)、地震がいつ起こるかを予測することはできません。地震の起きるタイミングを自分たちでコントロールすることはできません。1分後に地震が起きるかもしれませんし、一生地震が起こらないこともありえます。自分たちができるのは地震の発生をコントロールすることではなく、地震への「対策、対処」です。「対策、対処」のアイデアをまとめておくことで、変化に対して最速で対応することができます。マーケットも一緒です。
「実行数値管理表」には、外的な要因も記しておきましょう。
5、内的要因でも外的要因でもないパターン
これが「実行数値管理表」を活用していく上で、もっとも重要なパターンです。自分たちが起こすアクションの内的要因、市場の変化によってもたらされた外的要因、その両方に当てはまらないグレーゾーンのアクションが存在します。それは何か、「自分たちは気づいていないけれども、実は自分たちができること」です。「実行数値管理表」を運用していく中で、このヒントを掴むことが、ネットショップの大きな成長に繋がっていきます。
「自分たちは気づいていないけれども、実は自分たちができること」。言い換えれば「潜在的なニーズ」「潜在的な需要」ということになります。お客様は常に、何かの目的を持って商品やサービスを探しています。そしてそれは必ずしも、ネットショップ側が想定しているものではありません。お客様の商品・サービスの「使い方、楽しみ方」を探っていき、それをネットショップの運営に反映させていくわけです。
情報の蓄積ツールとして「実行数値管理表」を活用していってください。
以上、「実行数値管理表」を使ったミーティングの回し方について解説をしてきました。「実行数値管理表」はあくまでネットショップ運営をわかりやすく円滑にスピーディーに回していくためのツールです。それ自体には価値はありません。実際に「実行数値管理表」から何を読み取り、何を実行に繋げていくか、それが大切です。
今回「実行数値管理表」を使ったミーティングでの実行施策のパターンを5つ挙げました。ネットショップをブレイクスルーするために特に大切なのは「5」です。「5」を見つける、感じるためには、「実行数値管理表」を毎朝きっちり作り込まなければいけません。
「実行数値管理表」はとてもシンプルなツールです。シンプルですが、シンプルだからこそ、使えば使うほど味が出てきます。ぜひ徹底的に使い倒してください。大切なのは「徹底」です。
おわり。
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