前回のブログで紹介した「自社サイトは『自分たちにとってのメリット』ではなく、『お客様にとってのメリット』を考えて立ち上げる。改善していく」という言葉に非常に感化されております。確かに、「自分たちのメリット」ばかりを考えてしまっていたよね、と。
そう考えると、自社サイトというのはまだまだ掘り下げる余地がたくさんありそうです。一見すると「勝負が決まっている」ようなカテゴリや商材でも、「お客様にとってのメリット」を徹底して考え続けることでEコマースサイトとしての「使いやすさNO.1」になることはまだまだ可能なのかもしれません。
ただ、自社サイト(本サイト、独自ドメインサイトでも同じ)でネットショップを運営する場合、ネットショップの存在を知ってもらうための「集客」が容易でなかったりするわけですね。あくまでいかなる市場環境でもネットショップ運営者の「突破力」が重要だと前置きした上で、自社サイトに成功しやすいパターンがあるので共有したいと思います。
1.リアルでブランドがあるパターン
絶対的に強いのがこのパターンです。インターネットではなくリアルの世界でブランドがあるショップ、商品はお客様に「直接的に探される」わけですから、自社サイトへの集客もスムーズになります。例えば、「ユニクロ」とか「ヒートテック」とか、固有名詞で「直接検索」されるものがある場合は必ずWEBサイトを立ち上げておきたいところですよね。
2.商材がニッチ(もしくはツボ)パターン
続いて強いのがこのパターンです。商材がニッチで他に取り扱いがない、もしくは、メジャーな商材の代替になる商品を販売するパターン。これも自社サイトに集客しやすいといえます。ただし、ネットショップの数は半永久的に増えてきますし、商材も真似されていきます。小売りのネットショップならばOEMに転換していくとか、業界標準まで一気に突き抜けるとか、前途多難な道が待ち受けていそうです。
3.情報からお客様が入ってくるパターン
自社サイトをお客様に知ってもらう上で重要なのが、「自社のサービスのことは知らない。ただ、自社で解決できる課題をインターネットで探している」そんなお客様をどうやって集めてくるか、ということ。自社サイトの場合、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの流入が多くなります(多くならなければいけません)。「課題解決」を探している「情報軸」のお客様にどうやって知ってもらうか、ですね。まあ、この「情報軸」への転換はどのネットショップもできると思います。
4.利益率が高いパターン
すべてのパターンに共通する望ましいことなので、わざわざ項目化することもないかもしれません。市場環境が変化する中でのある程度の広告戦略のことを考えると、利益率が高い商材を扱っているネットショップが自社サイトで成功しやすいといえます。当然、利益率が高いというのは「付加価値がある」ということとイコール関係になるので、自社オリジナルの商材になる可能性が高いですね。
圧倒的な基本ラインが「1.」。モール出店しているネットショップ強者たちが自社サイトに苦戦している例も多いですから、いかに簡単ではないかがわかると思います。「2.」「3.」については、努力次第。特に「3.」はクオリティの高いコンテンツを重ねていく必要があります。
「2.」は、経営者(またはネットショップ責任者)のセンスですかね。私のようなコンサルタントの立場からすると、ここはまったく手の付けられない場所になります。
おわり。