著者:石田 麻琴

ECMJブログ傑作選「オムニチャネル実践元年」「外的要因をキャッチする」「実店舗はECでも有利」等【no.0468】

 土曜日ですので、まとめをお送りします。

 今回もECMJブログの中から、みなさんにぜひ読んでもらいたい傑作選をご紹介していきます。早速いってみましょう。

・サークルKサンクス×楽天スーパーポイント=オムニチャネル【no.0379】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4486

 サークルKサンクスと楽天ポイントの連動が始まったこと、ご存じの方も多いと思います。サンクスで買い物をすると、「ポイントカードはありますか?」みたいなこと、聞かれますよね。このポイント連動は、2013年から計画が始まり、2014年の秋にサービスがスタートしました。楽天の「オムニチャネル戦略」の一環、というわけです。2015年は、「オムニチャネル」実践の元年になりそうです。セブンアンドアイグループ、Amazonがこれまでに計画・発表したオムニチャネル戦略が、2015年から徐々にカタチになっていきます。小売りに関連する仕事をされる方は、最寄りのコンビニだけではなく、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・サンクス・ミニストップなどなど、様々なコンビニを利用してみると、その違いの理解が深まりそうです。

・外的要因をキャッチするために、必要なのは継続すること【no.0381】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4492

 自分達が日々改善活動をしていることと関係なく、数字が変化することがあります。いままで動かなかったアイテムが特にセールをしているわけでもないのに動き出したり、トップページにも載っていないアイテムのページのアクセスが突然増えたり、お客様から聞いたこともない問い合わせ電話・メールが増えたり、その時は前触れもなくいきなりやってきます。これが外的要因というものです。外的要因の到来は、毎日数字をチェックしていなければキャッチすることはできません。また、外的要因は一時的な出来事が多く、瞬発的に起こり、瞬発的に終わってしまうものが多いので、「いかに早くキャッチすることができるか」が重要です。そのために、リアルタイムのアクセスのデータと、注文メール(利用データ)を時間単位、できれば分単位で確認する体制を整えておきましょう。常にブラウザで、リアルタイムアクセスやメーラーを立ち上げておくことをおすすめします。(そのためにデュアルモニターを採用するのもアリですよ)

・実店舗の存在がEコマースでも有利に働く4つの理由【no.0387】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4582

 「オリジナルの商品を作ることができる」または「実店舗を持っている」、もしくはその両方を適えている。これからネットショップで成長していくためには、このどちらか(両方)でないと残念ながら難しいかなと考えています。(当然、「例外」はありえます)。こちらのブログでは、「実店舗を持っていることが、インターネットビジネスでも有利に働く理由」を書いています。2013年のEコマース革命から、Yahoo!ショッピングの出店数が2万店舗から12万店舗に増えました。もちろん、開店休業状態のゾンビ店舗もたくさんあるでしょうが、1年で6倍という数字です。インターネット上のウェブサイト、ネットショップはこれからも増え続けていきます。しかし、お客様の数は同じスピードで増えるわけではありません。すでに、インターネット上から「新規顧客」を獲得するのは容易ではない状況です。また、インターネットはユーザーニーズが基点ですから、「たまたま目について興味を持つ」ことが起こりづらい世界です。そうなると、実店舗の「たまたま通りかかって気になったので入ってみた」が非常に重要な役割を果たすことになります。2015年は、インターネットビジネスを営む方々にとって、テレビ・ラジオ・紙媒体などの既存メディアも、果たす役割がより大きくなっていくでしょうね。マスメディアの広告業界の再編も起こるかもしれません。

 つづく。