月次も年次も、日次の積み重ねです。
数字は、まず日次をみて、次に週次をみます。月次をみて、半期をみます。最後に年次をみます。日次・週次・月次・半期・年次の順です。逆はいけません。
バスケットボールは5対5の練習をしてはいけない!?
以前、地元でバスケットボールチームをしていたときのことです。埼玉代表の経験もある先輩から面白い話を聞いたことがあります。
バスケットボールは5対5のスポーツだけども、最初から5対5の練習からやらない。まずは、1対1の練習を徹底的にやる。それができるようになったら、2対1の練習を徹底的にやる。それができるようになったら2対2の練習をやる。次に3対2の練習をやる。3対3の練習をやる。4対3の練習をやる。4対4の練習をやって、5対4の練習をやる。これらの「1人ずつ増やす」練習をしっかりやった上で、最後に5対5の練習をやる。そうすると、5人の力を最大に活かしたチームのプレーができるようになる。こんな話でした。
どうしても最初から5対5でワイワイ練習をしてしまいそうなものでが、シンプルなところから積み重ねていくのが大切という話でした。もう10年以上も前の話ですが「なるほど」と思ったのを覚えています。
「数値管理表」マーケティングの「キホンのキ」
仕事の成果管理もまったく同じだと思います。
まずは徹底して日次のデータを追っていくことが大切です。ECMJがお伝えしている「数値管理表」を使う場合です。「数値」と「施策・改善」「理由・特筆事項」を毎日追っていきます。その内容をエクセルやシートに落とし込みます。これがマーケティングの基本です。バスケットボールでいえば、1対1の練習と同じ。もっとも大切な「キホンのキ」です。
日次のデータをきちんとつけていることが前提で、週次のデータを作成します。日次に比べて、週次のデータはより大きく動きます。しかし日次のデータを追えば、「週次データの要因」を説明することができます。これが2対2の状態でしょうか。
日次・週次のデータが作れ、はじめて月次のデータをつくることができます。日次・週次を飛ばして、月次のデータを検証している企業が多くあります。月次ではデータは追えても「原因」は追えません。ここは改善したいところです。3対3のフェイズです。
月次の次に年次になるのは少し飛びすぎです。4対4の練習として半期のデータ検証を入れましょう。「原因」と「結果」を追えていれば、半期の因果関係を説明することもできるはず。また次の半期に向けた「原因のつくり方」を検討することができるようになります。
月次も年次も、日次の積み重ねです
そして、日次・週次・月次・半期と、この順番に成果管理をおこなった上で年次の総括をすることができます。この1年の「原因」と「結果」が手に取るようにわかるはずです。事業、仕事というのは「原因を探す旅」です。この状態が理想であり「本来のカタチ」なのではないでしょうか。これでやっと5対5の試合ができるようになりました。
ここでお伝えしたいのは1点です。因果関係を掴むためには、あくまで日次の成果検証が大切だということです。日次を徹底せずに、月次・年次のデータをみても仕方がありません。そこに潜む「原因」がわからないわけです。ただ単に「数字をなめる」だけになってしまいます。やはり月次も年次も、日次の積み重ねです。
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