「今年は、本格的にインターネットに力を入れる!」
年初めや新年度の目標として、「ネットへの参入」を高らかに宣言する経営者の方、多いのではないでしょうか。しかしながら、毎年、年始と新年度に「今年こそはネットに力を入れる」と言い続けているけれど、そう言っているだけで実行の方はサッパリ・・という会社も多いと思います。
「うちもネットやるぞー」と宣言するのは簡単です。もしかしたら、その本当の意図は「うちもネットやりたいから、誰か名乗り出てくれー」なのかもしれませんし、「うちもネットやるぞー、と言っておいて投資をしてもらおう」なのかもしれません。
ただ、「ネットへの参入」を実行に落とし込むことができず、毎年毎年「うちもネットやるぞー」と宣言しているようでは、それを聞く側のスタッフの皆さんが、経営者の話をだんだん「真面目」に聞かなくなっていきます。やると言ったら、やらなきゃいけないのです。重要なのは例外を作らないこと。信用はそうやって積み重なり、そうやって崩れていきます。
会社が生きているならばそんな「やるやる」詐欺の状態を続けるのも良いのかもしれませんが、市場の流れを考慮すれば、そろそろ「本格的にインターネットに力を入れ」なければいけない状況になってきているのが確かでしょう。流暢に「今年のどこかでスタートすればいいや」と言える環境ではないわけです。今日も明日も、隣の「本当にネットに力を入れている」会社との差は広がっていくばかりです。
とはいえ、まだ会社自体が本格的に「ネットに参入」していないわけですから、何から始めればいいのか、どう戦略を立てていけばいいのか、自社内での消化は簡単ではないと思います。そして、そうやって時間だけが過ぎていき、また来年(2016)の年初めに「今年こそ、本格的にネットに!」となってしまうわけです。そんな経営者の方に、必ず「ネット参入」の環境が作れる方法を提案します。
やることは3つです。この3つの決断ができれば、必ず自社のインターネット参入が動き出します。1つ、インターネット事業の担当者を決めること。2つ、インターネット事業の予算(目標実績)を決めること。3つ、インターネットの戦略に長けたコンサルタントをつけること。この3つを揃えるだけで、自社内に新しい歯車があらわれ、グルグルと音を立てて回りだします。
まず、インターネット事業の担当者を決めることです。ネット事業の成功のために、運営・運用をしていくのは当然担当者です。確実に実行・実践を進め、成果に向かって進んでいくためには、ネット事業の運転席に座る人間が必要です。全責任をこの担当者が追うのではなく、全責任の所在はあくまで自社です。ネット事業が成功するよう、全面的にバックアップをしてください。(という風に、社内に周知してください)
次に、予算です。成果の目標がなくては、ネット事業は動いていきません。はっきり言って、スタート時に立てる目標は、あくまでイメージや妄想や希望的観測になります。最初はそれでも仕方がないでしょう。まずは「勘」で予算を立てて、ネット事業を動かしながら修正を加えていってください。予算、成果目標がなければ、「今日努力する」必要性がなくなります。
最後です。インターネット戦略に長けたコンサルタントに入ってもらい、ネット事業を引っ張っていってもらいましょう。本来であれば、自社の担当者が事業を引っ張り、コンサルタントがサポートする側に回るのが理想ですが、スタート時は右も左もわからないわけですから、コンサルタントに向かう方向を示してもらいます。外部の人間を入れることで、「社内の事情を無視して」事業を確実に進めてもらうのも狙いです。
このように、3つのポイントさえ押さえることができれば、自社のネット戦略は確実に前に進んでいきます。毎年毎年、「今年こそ、ネットを本気でやる!」と言っている経営者は、そろそろ「本気」の決断をしてみてはどうでしょうか?
おわり。
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