これから書く内容は、一切グチではないので、変な捉え方をなさらぬように。むしろグチのようなネガティブな感情ではなく、「だからコンサルタントって必要だと思うんだよなー。これが本質的なコンサルタントの役割だよなー」というポジティブな意味で書いておりますがゆえ。
*ご相談は情報交換的な意味合いもあり、勉強になる
弊社はサイト構築や販売戦略、人財育成などなどネットショップに関する相談を無料で承っています。ネットショップの運営や立ち上げといっても、商品を販売される側の方はすでに何かしらの商売をしているわけで、その業界の事情をお聞きできるだけでも、私としてもすごく勉強になるのです。基本的には、どうしたらいいですか?みたいに、こちらが相談を受ける形にはなるんですが、情報交換的な意味合いもあって、すごく有意義な時間です。
そして、相談とはいえほとんどコンサルティングと同じです。私が話すよりも、事情をお聞きする時間の方がはるかに長いです。だいたい2対8くらいの割合でヒアリングの時間になります。なぜネットショップをするのか、どのくらいネットショップをしているのか、扱っている商材は何か、メーカーなのか小売りなのか、いままで運営体制はどんな感じでやってきたのか、サイト制作は内製か外注か、社内で更新はできるのか、社外にお願いしているのか、広告はかけているorかかけたことがあるか、広告以外に集客で力を入れていることはあるか、物流は自社か、などなどをお聞きします。やはり商材によって販売戦略の背骨が決まってくるので、そこを深くお伺いすることが多いですし、現在他のビジネスをやられているならば、そちらの顧客リストは活用できるのかも深く伺うことが多いです。
*1年後サイトを見て、全く何も変わっていないと・・
その上で、顧客や商材をどこに絞って、こんなサイトで、この数値項目とこの数値項目を成果の指標として(もしくはこんなエクセルを作成して)、施策にこんな工夫を施して、徹底的に成果を検証していけば、やがて売上に繋がっていくんじゃないですかね、みたいなセオリーに基づいた話をさせてもらいます。これって、まんまコンサルティングですよね。相談いただいている方も、「ほーほー、そうですねそうですね。わかりました、やってみます!」みたいな感じで帰っていかれることが多いのですが、「あーあ」と思ってしまうのが、1年後そのサイトを見て、全く何も変わっていなかったときですね。
正直、私が提案したことなんかどうでもいいんです。(一応、経験と原則から伝えているのでそこまでどうでも良くないけど)もしかしたら、「ほーほー」と言ってくれたのは私に合わせてくれていたからかもしれないので、「やってみます!」って言ったのにやってないじゃんとかは全く思わないです。ただ、売上をあげるためには「何かを変えなきゃいけない」ということには最低でも気づいてくれたはずなのに、何もやってくれていないから「あーあ」と思ってしまうのです。
*行動習慣を変えるためにコンサルを活用する
あとよくあるのが「いま●×△■◎◇▼の改善をやってるんで、それが終わったら取り組みます!」みたいな感じで、次に会ったときには「dfaoudfadafaoの改善やってるんで、それが終わったら取り組みます!」みたいになってるパターン。このパターンに限って、「●×△■◎◇▼の改善」も「dfaoudfadafaoの改善」も売上への結びつきが弱い指標であって、もっと本筋の追うべき指標があるはずなんだけども、「状況が整ったらやります!」みたいな感じになちゃう。(もちろん本当に状況を整えて、1年以上後に連絡をくれる方もいて、嬉しくなります)
これ、2つとも『習慣』の話なんですよね。前者は「何かを変えなきゃいけない」のを心の底ではわかっていながら変えられず、後者はたぶん永遠に状況は整わない。きっと、本筋を追うのが嫌なので、自分ができる改善を自然と優先してしまっているのだと思うんですよね。そう、心の底ではわかっているけども、甘えてしまったり、「勝てること」ではなくて「できること」を優先し続けてしまったり、やっぱり人は弱いので、そんな習慣を自らは変えられないからこそコンサルタントが必要なわけです。だから、「状況が整ったら」と言ってしまっているときが、コンサルタントに頼りどきなんですよね。話して説明したら5分のことでも、成果が出るまでやり続けて、習慣にするのは大変ですから。
弊社のコンサルティングでは、毎日その日の施策をメモしてもらっているのですが、やっぱり書き残しておくことって重要なんですよね。定期的にチェックすることで、「変えられていない」自分に気づくことができますからね。