著者:石田 麻琴

Eコマース事業で、メールマガジン施策を最適化するための考え方【no.0615】

 さて、土曜日なのでブログのまとめです。

 今回は「ネットショップにおけるメールマガジンの成果検証の方法」というブログをまとめていきます。このシリーズは4回にわたって、メールマガジンという施策をどうやって改善していけば良いかを説明していきました。

・ネットショップにおけるメールマガジンの成果検証の方法。数値項目編【no.0520】

 Eコマース事業というのは、基本的に「待ち」の商売です。ユーザーがネットショップのページにきてくれるのを待つ。インターネットで検索してくれるのを待つ。インターネット広告をクリックしてくれるのを待つ。このような「受動的」な動きの中で、いかにユーザーの気を引くか、それがマーケティングのポイントではあります。ネットショップ運営の中でも、ある種、唯一の「能動的」な施策といって良いのがメールマガジンです。ひと昔に比べると、メールマガジンの数が激増したため、比例して効果も落ちています。しかし、未だにユーザーとネットショップを繋ぐ、数少ない「資産」でもあるわけです。

この「数値項目編」では、メールマガジンの活用を最適化するために「どのような数字項目を指標として改善活動を進めていけばいいのか」について解説をしました。

・ネットショップにおけるメールマガジンの成果検証の方法。検証具体策編【no.0523】

 メールマガジンのマーケティングを行う際の「数値項目」を設定した後、「施策と検証」に入っていきます。ここで大切なのは、できる限り「複合的な要因」を絡ませずに成果の検証を重ねていくことです。複合的な要因が多ければ多いほど、成果に対する「要因」がわかりづらくなります。できることなら、「メールマガジンの内容は同じで、タイトルだけが異なる」というように、「成果の原因」をはっきりさせたいところです。「メールマガジンの内容も、タイトルも異なる」ものを実践して成果が出たとしても、「内容が良かったのか、それともタイトルが良かったのか」その予測がつかないようでは、「ノウハウ」として次に繋がっていきません。

・ネットショップにおけるメールマガジンの成果検証の方法。顧客セグメント編【no.0526】

 メールマガジンを「どんな内容で配信するか」と同じくらい重要なのが、「そもそも誰に配信するか」です。いわゆるセグメンテーションというものです。「配信数」「開封数」「クリック数」「受注数」という、メールマガジン配信後の数字とともに、「どんなお客様に配信をしたか」というセグメント情報も「成果検証データ」として残しておくと良いと思います。例えば、「スマホで買えばポイント5倍!春の新作キャミソール特集」というメールマガジンを「20代女性」に配信するのと、「50代女性」に配信するのでは、その効果は異なるはずですからね。うまくお客様をセグメントして、「最適な」メールマガジンが流せるように工夫をしていきましょう。

・ネットショップにおけるメールマガジンの成果検証の方法。セグメントの切り方編【no.0529】

 お客様の「顧客データ」「注文データ」「行動履歴データ」を活用することによって、顧客のセグメンテーションは無限に可能になります。ある特定の1人のお客様に対して、どのような提案を行うか。いわゆる「1to1(ワントゥワン)」のレベルまで、マーケティングを高めていくことも可能です。しかし、セグメント条件が増えれば増えるほど、メールマガジンの成果検証は難しくなります。先ほど書いた、「複合的な要因」というものが多くなるからです。顧客のセグメントも、まずは「シンプル」なところからスタートしましょう。「〇〇とそれ以外」という、「二分」から始めるのが良いと思います。この「二分」がセグメンテーションの最小単位です。「二分」に慣れてきたらセグメント条件を増やしていってくださいね。

 つづく。