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黒田博樹投手が広島カープに復帰したことで、すべてが解決しちゃいました【no.0555】

 以前、こんなブログを書いたのを覚えている方、いらっしゃるでしょうか・・

・広島カープがFAで主力選手を獲得するためには?壱【no.0051】
http://www.ecmj.co.jp/?p=968

 ブログの【no】が「0051」であることからも、古いブログであることがわかると思います。ちなみに、このブログの公開日は2013年10月21日です。毎日のブログをスタートさせたのが2013年の9月ですから、本当に序盤のブログということになります。

 このブログですが、「プロ野球の広島カープが強くなるためには?」ということをイメージして書きました。強くなるためには、FA(フリーエージェント)で主力選手を獲得しなくてはいけないと。そしてそのためには、FA選手を獲得するための「資金」が必要であると。そう、広島カープの最大のネックは「資金力」だという話を展開したのです。

 そのために、チケット売上をどうやって上げたらいいか、グッズ・飲食の売上をどうやって上げたらいいか、広告収入をどうやって上げたらいいか、そのためにデータ分析を駆使して、マーケティングの最適化を図っていきましょう・・という内容を書いたのですが・・

 黒田投手が戻ってきたら、すべて解決しちゃいました。

 今年の広島カープは、完璧な優勝候補です。(ちなみに私は巨人ファンです。今年の広島は脅威です)

 2013年のブログでは、サービスの対象とするお客様をセグメントして、各々に最適なアプローチをしていこう、そして成果のデータをきちんと集計して、施策のブラッシュアップを図っていこう、という内容だったのですが、そんなマーケティング戦略も「黒田博樹投手」という商品力の前には、まったくもって及ばなかったわけなのです。

 だって、黒田投手の復帰が決まった瞬間に、背番号「15」のユニフォームが売り切れたし、マツダZOOMZOOMスタジアムの年間シートは売り切れたし、開幕戦から第三戦目までチケット売り切れだし、テレビの視聴率も広島での平均が34.9%らしいですよ。カープファンのお父さん方、気持ちよすぎてビールも飲みまくっちゃったことでしょう。

 黒田投手が広島カープに復帰したことで、球団経営の売上の3つの軸である「チケット売上(=コンテンツ課金)」「グッズ・飲食売上(=物販)」「球場内広告、テレビなど球場外広告(=広告)」のすべてを手に入れることができてしまったわけです。そういうもんなんですよね。結局は、コンテンツ力(=商品力)がすべてを凌駕してしまいます。

 しかも、これが「超高校級の新人」なら、ここまでのフィーバーにはならなかったでしょうが、古巣に戻る「黒田博樹投手」です。盛り上げるのは当然でしょう。なぜなら、広島カープと黒田投手と、カープファンの間には「ストーリー」があるから。この点でも、条件は完璧です。正直、黒田投手を見るために、私も広島カープの試合を見に行こうと思っていますから。やっぱり、「ストーリー」はすごい。

 メジャーリーグの契約を蹴って広島に戻ってきた黒田投手の「男気」、そして広島カープ球団・カープファンとの熱い「絆」があってこそだとは思いますが、ビジネス的な面で考えても、広島カープはとてつもない「キラーコンテンツ」を得たことは確かでしょう。(いやらしくてすいません)。黒田投手が現役として、これから何年マウンドに立ってくれるかわかりませんが、引退後も当然「広島カープの監督」としての職務が待っているでしょうから。

 いやらしい話(ホントすいません)、これから15年間は、広島カープは黒田投手・黒田監督で推せます。黒田投手が広島に戻ってきてくれたのは、広島カープにとって、それくらいの大きな大きな価値なのです。

 おわり。

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