これからネットショップを始める、もしくは、一度ネットショップをやってギブアップしてしまったけれども再チャレンジしたい、そんな場合に大きな壁として立ちはだかるのが集客だと思います。お客さんにどうやってお店を知ってもらうか、どうやって来店してもらうか、という課題はどの事業主さんも悩むところだと思います。
これだけたくさんのネットショップがあるのにも関わらず、Yahoo!ショッピングのeコマース革命に代表されるように、出店へのハードルが下がってきているわけですから、結果としてどんどんお客さんの取り合いになるわけです。
通信の速度は以前に比べると格段に早くなっていますし、スマホやタブレットの影響で人がインターネットにアクセスしている時間も長くなっていると思いますが、それ以上にネットショップ(というか、Webサイトも)は増え続けていくわけです。つまるところ、人の時間は24時間しかありませんしね。
もし、実店舗とか製造メーカーとか紙通販とかすでに母体となる事業をしていて、そこに一定のお客さんがついているならば、お客さんの顧客リストをネットショップに流す、というのが最も簡単にEC事業を波に乗らせることができる方法だと思います。もちろん、母体となる事業でブランド性があれば、お客さんに自然にインターネット上で検索してもらう確率も高いですしね。
とはいえ、顧客リストもなく、ブランドもなく、さして差別性のある商品もない。そんな企業がほとんどなわけで、そんな企業だからこそ、インターネットという土俵で売上の柱をつくっていきたいという気持ちも強いかと思います。ここで「差別性のある商品をつくりましょう!」と言ったところで、「じゃあ、それを知ってもらうためにはどうするの?」という、同じ課題にぶち当たるだけなので、後発のネットショップが下剋上を起こすにはどうすればいいか。ポイントを書き出してみます。
1:勝ち馬に乗る
ネットショップ界の勝ち馬といえば楽天市場なので、「じゃあ楽天市場に出店する?」という話になりそうですが、あくまでテーマは下剋上です。ここで指す「勝ち馬」とは「次の勝ち馬」のこと。様々なネットショップのプラットフォームの中から、次に波がきそうなものを予測して、一足先にネットショップをつくっておく。ちなみに、どのプラットフォームがくるかは私もわからないので、実際には情報や数字の動きをいち早くチェックする仕組みの構築がポイントってことですね。流れにできる限り早く対応する、ということです。昨年スタートした、ポンパレモールとか、もしかしたら「次の勝ち馬」になってたかもしれませんね。
2:人がどう調べるかを徹底的に考え、網羅する
過去のSEO対策ではなく、今のSEO対策と原則は同じだと思うんですが、自社のネットショップや商品を人がどうやって調べたり、探したりしているかを徹底的に考えることです。逆にいえば、人が調べたり、探したりするキーワードやサイトとネットショップが繋がっていればいいわけで、ショップ自体のコンセプトをそちらに変えてしまう方法もあると思います。当然ながら、1発で命中するわけではありません。極端にいえば、1商品に対して100通りのネットショップを用意して、それぞれ違うコンセプトと見合うキーワードを用意する。その中で、成果が出ているものだけを残して、他を棄てていく。そんなことができれば良いので、実際には100通りのネットショップを作らなくても、様々なニーズを網羅するための運営体制が必要になるということです。グロースハッカーがやってくれる時代になるかもしれませんが。
3:トレンドに対応する
これは「勝ち馬に乗る」に似ているんですが、世の中の流れに最速で乗るという意味ですね。「勝ち馬に乗る」が、EC事業のプラットフォームの選択だったのに対して、このトレンドに対応するは世の中のマスな情報の流れ、半沢直樹とかヒルナンデスとか王様のブランチとか、そういうやつです。同業他社の競合(しかもシェアは上のところ)がどのくらいのスピードで対応してくるかにもよりますが、普通に運営をしていても似たり寄ったりで先行者有利の状態が続くならば、時流の潮目が変わる瞬間だけを徹底的に待つ。そして最速で仕留める。自社サイトはまだしも、商品の検索結果が売上に影響するショッピングモールで出し抜くためには、瞬間最大風速を掴むしかないですね。
実際には紹介した3つのポイントを押さえる前に、押さえておくべきことがたくさんありますが、あくまでネットショップとして差別性がない中で、いかに競合他社を出し抜くか、そしてそれを自助努力で実現するためにはという視点で書いてみました。ご参考に。
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