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販売促進費、広告宣伝費の考え方。予算はどうとる?どう使う?4【no.0676】

 販促費の考え方、について共有したいと思います。(前回はこちら

 前回は広告宣伝費を固定金額の広告に使うか、成果課金型の広告に使うか、という話をしました。長くインターネットビジネスをおこなっていくことを考えた場合、固定金額の広告についてのノウハウを蓄積していく方が、「実力」で広告効果を最大化させられる自力がつきます。成果課金型の広告の方が取り組みやすい広告ではありますが、ぜひ固定金額の広告にチャレンジしたいところです。

*広告効果を最大化させるための、もうひとつのポイント

 広告効果の指標をCPC(クリック単価)に置くとします。本来、広告をかけることによって、クリック(=つまり、WEBサイトへのアクセス)を増やすより、実際のアクセスが受注に結び付いているか、はたまた受注に結び付いたお客さんは、「長くファンでいつづけてくれる」お客さんなのか、つまりLTV(生涯顧客価値)の概念を持っておくことが重要です。しかし、そこまで言及すると広告に掲載する商品Aの良し悪しの話まで及んでしまうので、ひとまず「広告効果を最大化させる=CPCをできる限り下げる」ことを指標にして話を進めます。

 CPCは、「広告費÷クリック数」で算出することができます。「1クリックをしてもらうために、どれくらいの金額がかかっているのか」という数字です。この「広告費」「クリック数」のうち、「広告費」の数字は固定金額になるので、動かすことができません。動かすことができるのは「クリック数」ということになります。では、この「クリック数」はどのように算出されるのか、というところがポイントです。

*クリック率は「広告画像×キャッチコピー×商品紹介テキスト」

 クリック数は「広告掲載回数×クリック率」によって決まります。インターネット上に、何回広告が表示され、どのくらいの確率でクリックされたか、それを計算すると算出されるわけです。まずは、この「クリック率」という数字をどうやって上げていくかです。ここは、実は前回のブログ(販売促進費、広告宣伝費の考え方。予算はどうとる?どう使う?3)で紹介をしています。「クリック率」の要因は、広告画像やキャッチコピー・商品紹介テキストなどです。広告の種類、仕様によって異なりますが、画像(動画)をより魅力的にするか、キャッチコピーをより魅力的にするか、商品紹介テキストをより魅力的にするか。このあたりの工夫で決まります。

 ですので、クリック数の計算として「広告掲載回数×クリック率(広告画像×キャッチコピー×商品紹介テキスト)」という式が成り立つことになります。広告効果の最大化のため、この公式をおぼえておいてください。

*広告掲載回数は「総ページビュー(PV)数×広告掲載率」

 そして、話はここで終わりません。次は、「広告掲載回数」を最大化させるための方法です。「広告掲載回数」については、「広告費」と同じく、広告を管理している会社が設定しているものなので、基本的に動かすことはできません。しかし、これから紹介する2つのパターンがはまれば、「広告掲載回数」を増やすことができます。つまり、CPCを最大限下げることができるわけです。

 まず、知っておきたことは「広告掲載回数」は「総ページビュー(PV)数×広告掲載率」によって成り立っているということです。「総ページビュー(PV)数」とは、広告の掲載されるページがトータルでどれくらい閲覧されているか、「広告掲載率」は何パーセントの確率で広告が掲載されるか、という数字です。この「総ページビュー(PV)数」と「広告掲載率」のいずれかの数字が動けば、広告の費用対効果が増すことになります。

 まずは、次回のコラムで「広告掲載率」の最大化について考えていきましょう。

 つづきはこちら

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