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お客様の立場からは「Amazonですかね?」ってことになる? 【no.0064】

(前回のブログを読んでから、こちらをお読みください)

 このブログは9月から書き始めたので、まだ2ヶ月ほどしか経っていないのだが、前回のブログは過去最高、普段の5倍以上のアクセスがありました。みなさん、読んでいただいて本当にありがとうございます。そして、今回の二重価格問題についての世の中の関心の高さに驚くばかりです。とういうわけで、今回のブログは前回のブログの続編。

 今回の問題、楽天イーグルスの日本一による楽天市場優勝セールの注目度があまりにも高すぎ、しかも77%オフなんて極端なセールの形式をとったものだから、魔が差したのかシュークリームを通常価格12,000円・セール価格2,625円にしちゃったのが、ネット(特にソーシャル)の波にも上手く乗っかって話題になった、という感じでしょう。「これは悪いことだ!」という意見も当然なんだけども、シュークリーム12,000円なんて多数の人にとってはすでにギャグとしての扱いだったり。ネットで頻繁に買い物をしているネットリテラシーが高い人には、今回が初めてではなく単に「よくあること」だったりするし、楽天市場がヤリ玉にあがっているけど、他のショッピングモールでだって全くない話ではないでしょう。

 この二重価格問題を簡単にまとめてしまえば、「楽天市場(に限らずショッピングモール)はショップの管理体制をより強化しましょう」「ネットショップはいき過ぎた二重価格表示はやめましょう」「お客様は通常価格やセール価格という数字ではなく、商品との等価交換をする正しい買い物感覚を身に付けましょう」みたいな話で済んでしまうんだろうし、今回の問題も来週になればみんな忘れちゃうようなことであるのも確かなんだけど、楽天イーグルスの優勝セールをきっかけに初めて楽天市場の会員IDを作った人とか、過去に会員IDを作ってほぼ利用していなかったけど、これを機に欲しいモノを探した人とか、そういう人、結構いたでしょう?そういう人が今回の件をどう思っているのか、それが知りたい。

 当然、私はネットショップのコンサルみたいな仕事をしていますし、楽天市場やヤフーショッピングやその他ショッピングモールの敵ではないし、ネットショップの敵でもない、というかむしろ味方なわけで、もっともっとイーコマースの市場が拡大してモールもネットショップも儲かるようになればいいと思ってるわけですよ。そしてもちろん、ネットショップを開店したものの思うように売上があがらないお店もたくさん知ってるし、それはショップのECに対する認識の甘さや努力の足りなさもあって、それが安易なセールや結果的にお客様を騙すような行為に繋がっている部分もあると思うんだけども、今回の問題によって、プロ野球優勝⇒どこかでセールの国民的文化にのってきてくれた大量の新しいお客様が寄り付きづらくなるなら、とても勿体なくないか?

 「まあよくあること、来週になったらみんな忘れてるよ」って言えるのは、ある程度ネットのリテラシーがあるからこその話であって、普段ネットで買わない人にネットで買ってもらうという千載一遇のチャンス(大袈裟だけどさ、あんなにアクセスあったんだから)を「あーやっぱりネットはダメねぇ」みたいな感じで逃してしまう結果になったなら、寂しい。だって、そんな人は今までどおりリアルのお店でフツーに買うでしょうからね。ここは食材偽装問題と二重価格問題との違いでしょう。「これ大丈夫?あれ大丈夫?」と思うのではなく、「そもそもネットで買うのやめよー」みたいな

 前回のブログで書いたとおり、楽天市場に限らずほとんどのショッピングモールは出店者から出店料をいただいていて、それを柱に収益が成り立っているのは確かなわけですよ。だから、お客様のために、不良店舗とか運営してるんだかわからないようなゾンビ店舗を、1ペナルティ2ペナルティくらいでバシバシ切っていたら、自分の首が締まってしまうわけです。だけど、それをしないと新しいお客様が増えない、というかそれをした方が、本来は新しいお客様が増えて、業界全体が盛り上がるんじゃない?「お客様ご自身で優良店をお探しください」と「うちのショップは全て優良店です」のどっちが良いか、という話。というわけで、二重価格問題とeコマース革命を半ば強引に紐づけてみたわけでした。いきなりは変わらないと思うけどね。

 まー、こうなるとネットで買うならAmazon?ってことになっちゃうのかなー‥

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