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紙とWEB。編集とマーケティングの最大の「違い」とは!?前半【no.0530】

先日、とあるところでセミナー講師をしてきました。

タイトルは

「紙とWEB。編集とマーケティングが変わる!」

これまで紙媒体を中心としたメディア事業をおこなってきた企業での講演でした。今日はそのことを書いていきます。

紙とWEBの編集とマーケティングがどう異なるか。長く紙媒体をおこなってきた企業には、まだいまいちピンときていないところかもしません。講演した企業もWEBサイトは運営していますが、あくまで「紙の情報をWEBに載せる」ことが中心であり、WEBとしてのマーケティング戦略を立てているわけではなさそうです。この企業に限らず、日本中の大部分の企業がWEBの特性を半分も活かせてないと思います。

 紙とWEBの「違い」として、4つポイントが挙げられます。

1つは、コンテンツの数、量に制限が無いこと。1つは、加筆/修正ができること。1つは、速報性に優れていること。そして1つは、読者の反応を詳細なデータで見ることができること。この4つです。いずれもWEB側を軸にした「特性」ということで挙げさせてもらいました。

 まず、1つ目です。WEBには「コンテンツの数、量」に制限がありません。

WEBサイトにいくらでも記事を載せることができます。いくらでも写真を載せることができます。記事の数に制限はありませんし、その量(文字数)にも制限がありません。500文字の記事でも良いですし、5,000文字の記事でも問題ありません。これが紙だと「紙面」というスペースに限りがありますから、情報発信ができるコンテンツに制限があるわけです。当然、マニアックな小話、裏話、エピソードなどは紙面の都合上、削られていくことになります。このスペースの限界があるため、紙というのはどうしても「マス」な情報に偏らざるを得ないわけです。ニッチな情報を載せるには、紙よりWEBの方が断然向いていると言えるでしょうね。

 2つ目。WEBは「加筆/修正」ができます。

もしも記事を掲載した後、その記事の不備に気づいたら、簡単に修正することができます。これが紙だと大変です。新聞や雑誌を回収しなければならなかったり、お詫びを出さなくてはいけなかったりします。ミスへの対応が紙とWEBでは異なるわけです。また、WEBでは、新しい情報が入り次第、詳細な内容を追記することができます。刻一刻と状況が変化していくのに合わせて、情報を加えられます。また、ひとりの人間でひとつの記事を書くだけではなく、複数人で情報を足していき、記事を作り上げることができます。各人がパソコンやスマートフォンを持っていれば、その場で情報の編集ができるわけです。もちろん、一旦掲載した記事に「加筆/修正」を加えるのが良いか悪いかは、企業のポリシーに依存します。

 3つ目。WEBは「速報性」に優れています。

いつでもどこでもパソコンさえあれば情報をWEBサイトにアップすることができます。テクノロジーの進化により、テキスト文字だけではなく写真(画像)も撮ったその場でアップすることができます。そして、いくらWEBサイトに情報を出しても大きなコストはかかりません。紙は物理的に商品を印刷しなければいけません。商品を運ばなくてはいけません。商品を配らなくてはいけません。新聞の「速報」である「号外」についても、印刷しなければいけないし、配布する人を用意しなければいけないわけです。WEBならばコストをかけることなく、しかも全世界同時に情報を発信することができます。

 さて、4つ目です。紙とWEBの最大の違いであり、WEBを活用するための最大のポイントは、「読者の反応を詳細なデータで見ることができる」ということです。

次回、こちらについて詳しくお伝えしていきます。

つづきはこちら

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