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私を現実に引き戻すキャッチャーとは。【no.0238】

 弊社、株式会社ECマーケティング人財育成は毎月役員会を開いているんですね。役員会に参加するメンバーは、代表である私と取締役である片貝さん、岩佐さんの2人。毎回、夕方の18時からスタートして2時間、数字の報告やクライアント企業の進捗、当月の施策などについて話し合っています。この役員会を2011年の10月に会社を初めてから約2年半、毎月欠かさず行っています。というより、片貝さんと岩佐さんに役員をお願いしたときに条件として出されたのが、この「毎月1回の役員会」だったんですね、実は。

 今月の役員会でのことです。私が作成している資料に2人から突っ込みが入りました。あまりはっきりとは書けないのですが、予実の管理が甘いという指摘です。行った施策に対しての成果を見てどう考えたか、次に起こすべきアクションは何か、そのアクションを起こした結果、成果はどのように変わったか、これがはっきりと残されていない。つまり、アクションがやりっぱなしになっているのではということです。

 大変恥ずかしい限りではありますが、片貝さんと岩佐さんに指摘されたこのような件、弊社がコンサルティングしているクライアントさんには常日頃徹底してもらっていることです。だから、私の中には常にある視点なんですね。しかし、自分に対してはルーズになっていたということです。もちろん、自分ができていないことをクライアントさんに要求するのは良くないことですし、翌日すぐに新しい管理の方法を検討し、仕組みを作りましたが・・。

 月初にそんなことがあった私が言うのもなんですが、これが「毎月役員会」を開くことの価値です。いつもセミナー等々で、「コンサルタントはキャッチャー」という話をさせてもらうのですが、片貝さんと岩佐さんが私にとってのキャッチャーということになります。やはり人は弱いので、自分の判断だけで行動すると、好きな方好きな方、楽な方楽な方に動いていってしまいます。それを正すのがキャッチャーの大切な役目だということですね。

 ちなみに言うと、片貝さんと岩佐さんと弊社に資本関係はありません。私が100%株を持っていて、2人はゼロですから、極端な話ですが毎月役員会を開く義務はありません。意見を聞く義務も一切ありません。役員会用に資料を用意しなくてはいけませんし、ひとつひとつ丁寧に説明しなくてはいけませんし、必ず何かしら突っ込まれることになるので、どちらかと言うと気がのるものではありません。でも、絶対に必要です。なぜなら、現実に戻される時間だからです

 弊社のコンサルティングの根本のひとつでもありますが、現実を見ずに成長することはありえないと思っています。前があれば後ろがあり、表があれば裏があります。理想や期待だけを見て、現実を見ないで成長し続けた人や会社はいないのではないでしょうか。

 弊社では、月1回の役員会の他に、月1回のECマーケティング人財育成セミナーの開催、毎日マーケティングブログを更新することがマストになっています。これを役員会で決定したときに、岩佐さんが言ったことが印象的でした。

「一年後に売上をこのくらいに伸ばしますとか、こういうビジネスモデルを作っていきますなんて話より、今月中にやらなきゃいけないこと、今日やらなきゃいけないことが決まっていた方が嫌だろ。でも、そっちの方が成長するんだよ。未来のことを話すことなんか楽なんだ。だってそれは、今日実現しなきゃいけないことではないから」と。

 全体的な軌道修正は月1回の役員会で確認すれば十分だから、あとの30日間は目の前のことをやりきれ。そういうことなんだと思います。

 自戒をこめて・・。おわり。

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