新年を迎え、気持ちも新たに目標を設定することがあると思います。個人としての目標もあるでしょうし、仕事始めには事業としての目標も立てるかもしれません。もちろん、目標は目標で大切なものだと思いますが、あくまで重要なのはその目標を「実現する」ことにあるのは、当然のことだと思います。しかしながら、これがなかなかうまくいかない。毎年、決意して目標を立ててみたものの、実現されずに終わってしまう。年末に年始の目標を見なかったことにする。なんてことも多いかと思います。そこで、自戒の意味も込めて、目標を「実現する」ためのポイントを整理してみたいと思います。
1:期間を設定する。
目標を達成するための期間の設定をしましょう。年始に目標を立てるということで、期間は「なんとなく今年中」というようになってしまう可能性が高いですが、期間は短いほど良いです。例えば、「ネットショップの月商1,000万を達成する」という目標を立てた場合、「なんとなく今年中」であれば「今は」ある意味なにもやらなくても構わないわけですよね。「今年中の時期が来たら本気出す」ではいけないわけです。これがもし、「1月に月商1,000万を達成する」であれば、「今何をやらなければいけないか」を明確に考えることになりますし、目標として現実的でないならば期間を変えることもできます。逆説的に言えば、目標に対しての実行は「期間が近ければ近いほど明確になっていく」ということです。
2:指標をつくる。
期間を設定した後に決めたいのが目標を達成するための指標です。定量化をすることで、目標に到達するためのステップがより明確になってきます。前述の「ネットショップの月商1,000万を達成する」という目標であれば「3ヵ月後に月商500万、半年後に700万、12ヵ月後に1,000万にチャレンジだ!じゃあ、そのためにどうするか?」と定量的なステップをつくっていけると思うのですが、「お客様に感謝されるネットショップを実現する」というような定性的な目標の場合、その定義で度合いが不明なので、どこか定量的な要素を入れなくてはいけません。特に、経営者やマネージャがスタッフに伝える場合はよりあった方が良いと思います。定性的な目標は、主観的な価値観に左右されますからね。「お客様に感謝されるネットショップを実現する」ならば、ショップのレビューやお客様からの感謝メールの数を指標化するなど、なんとか判断材料をつくることができそうです。
3:スケジュールに落とす。
期間と指標が設定できてはじめて、スケジュールに落とします。通常、指標を月間に落とすくらいはやると思いますが、出来れば一日単位まで落とし込む方が良いと思います。毎日、数字とのかい離をチェックすることで、より改善活動が最適化されていきます。大変ですけれど、できれば力になるのは間違いありません。そして、一日単位まで落とし込んで「やりきる」ことを考えた場合、やっぱり目標の設定期間が1年間って長すぎる気がしませんか?せいぜい3ヵ月、施策とその成果をイメージして、まともに管理できるのは1ヵ月くらいだと思います。目標って、長期的なところから短期的なところに落としていくものというイメージがあるのですが、本来は、短期的なところから長期的なところに伸ばしていくものではないかと思うのです。まずは、今日実践して今日の成果を明日チェックするところから地道に積み重ねた方が、確実に大きな目標が「実現される」ことになるでしょうね。まずは1ヵ月、一日単位の指標の設定と実践施策をスケジューリングしてみるのが良いと思います。
おまけ:余計なものをはぶく。
目標を確実に「実現する」上で最も重要なのはこれではないかと思います。弊社も日々の数字と施策を管理するエクセルがあるのですが、今年、数字として見る項目を昨年の7項目から3項目に減らすことにしました。減らした4項目については、日々取得はしていたものの、その数字の改善施策を施すことよりも、もっと本筋の数字を徹底して改善していくことが重要だと思いましたので。日々ウォッチしていく数字は3-5項目で良いと思いますよ。項目を絞れば、日々の運用・運営、そして改善の施策も、より成果の本筋のものに注力することができると思いますよ。
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