さて土曜日なのでまとめです。
今回ご紹介するのは「ネットショップ規模別の課題-月商100万円のフェイズ-」です。寂しくつらい月商10万円のフェイズを抜け、月商100万円、1日3万円ほどの売上が出るようになるとデータ分析ができるようになります。
・ネットショップの規模別の課題「月商100万円」のフェイズ。【no.0245】
http://www.ecmj.co.jp/?p=3241
データ分析は「まとまったデータ」があることで実現ができます。ネットショップを立ち上げた後、「売上ゼロのフェイズ」「月商10万円のフェイズ」は「0(ゼロ)から1(イチ)」をつくる段階ですから、データを分析するというよりも、「とにかく走る。できることは片っ端からやる」ことが必要になります。「月商100万円のフェイズ」に到達すれば、次は「1(イチ)から100(ヒャク)」をつくる段階です。ここからはネットショップの運営から得ることができるデータを活用して、次の施策に繋げていかなければいけません。
そこで、「月商100万円のフェイズ」のデータ分析として紹介したのが、「商品別、商品カテゴリ別の実績表」の作成でした。データシートを作成する際の、「1シート1目的」にも触れました。データの理解を着実に深めていくためにも、守っておきたい原則です。
・販売実績を3つの視点から分析し、施策に繋げる。【no.0249】
http://www.ecmj.co.jp/?p=3265
「商品別、商品カテゴリ別の実績表」の作成は、「1シート1目的」の原則に則ると、「商品別×売上」「商品別×販売件数」「商品カテゴリ別×売上」「商品カテゴリ別×販売件数」の4つをつくることが必要になります。もちろん、同一のシートでデータを読むことはできますが、「売上」順で並べた場合と「販売件数」順で並べた場合に商品もしくは商品カテゴリの順番が異なると、頭の中にデータがすんなり入ってきません。息を吸うように、スッとデータを頭の中に入れることが重要です。頭の中に入れる際に、「一度も考えない」ようにしてください。
集計した「商品別、商品カテゴリ別の実績表」は、3つの視点から分析を進めていきます。「当月の販売実績表と前月の販売実績表との比較」「当月の販売実績表と前年同月の販売実績表との比較」「前年同月の販売実績表と前年翌月(同月の次の月)の販売実績表との比較」、この3つの視点です。この3つの視点でデータ分析をすることで、「翌月」に起こり得る兆候を予測し、「次に何をやるか」を考えていきます。
・広告は「やりっぱなし」にしてはいけない仕事の代表。【no.0253】
http://www.ecmj.co.jp/?p=3339
そして、「月商100万円のフェイズ」に入ると、マーケティング戦略の施策として選択できるようになるのが、広告戦略です。小売りのネットショップだと、5万円~10万円。自社で製造もおこなっているネットショップだと、10万円~20万円の広告予算を用意できるはずです。
インターネット広告を活用して、一気に売上のレバレッジをかけていきたい衝動に駆られるところですが、広告戦略は簡単ではありません。まずは、自社のマーケティングの一環として、「どの広告に、どんなテキスト(画像)を出稿して、どの商品をどんな見せ方をして露出すると、新規のお客様に利用してもらえるか」を探ってみてください。まずはGoogleアドワーズなどのPPC広告(リスティング広告)を活用して、複数の広告に少額ずつをかけて、様子を見てみるのが良いと思います。決して、予算を1つの広告にドバッとかけてしまわないことです。
あくまで「広告という選択肢がある」くらいの理解を持ち、集客の全てを広告に頼ろうとしないことです。お金を使って集客をすることを覚えてしまうと、頭を使っての集客が面倒になります。頭を使って地道に集客できるからこそ、お金を使ったときに「より」効果があるのです。広告は麻薬ですから。
つづく。