著者:石田 麻琴

ビッグバーZホワイトを買い占めたのは、私です。 【no.0129】

 ビッグバーZホワイトを買い占めたのは、私です。(2014年1月のリライト)

 ビッグバーZホワイトって知っていますか?

 たべっこどうぶつで有名なギンビスが出しているお菓子です。これ(自分的に)めちゃくちゃうまいんですよ。いまはもう他のお菓子にハマってしまって全然食べていません。ただ、自宅近くのデイリーヤマザキで発見してから、すっかり虜になっていました。

 ほぼ毎日デイリーヤマザキに通って、1日1本買って食べていたんですね。そうしたら、デイリーヤマザキで売り切れになっちゃったんですよ。これは困ったなぁと思っていたら、最寄のサンクスで販売していることがわかりました。これも、毎日1日1本と決めて買っていたら、半月ほどで売り切れになっちゃいました。

*ビッグバーZホワイトジプシーの私

 ここから、私のビッグバーZホワイトを探すジプシーの旅が始まりました。デイリーヤマザキ、サンクス、セブンイレブン、ローソン。ファミマ、スリーエフ、別のセブン、別のローソン。スーパーも、ライフ、コモディイイダ、マルエツ、コープ。ドラッグストアも、マツモトキヨシ、パパス。時には自転車を走らせ、2本3本、そして5本と、時に買いだめもしながら、ビッグバーZホワイトを消費していきました。

 その結果、何が起こったか・・。私はビッグバーZホワイトに飽きた。

 私が買い占めに走った、北区・板橋区・豊島区にわたる15以上のお店。これらがその後ビッグバーZホワイトを入荷したのか否か、私は知らない。ビッグバーZホワイトの在庫切れにより、発注したお店もいくつかあると思います。おそらく在庫は残っているでしょうね。なぜなら、売上をつくっていたのは、実はたった1人だったから。そして、その超ヘビーユーザーがいなくなってしまったのだから。

*実店舗だとデータで判断ができないこと

 このように、実店舗は、ビッグバーZホワイトが10本売れたとしても、10人のお客様が1本ずつビッグバーZホワイトを買って結果10本が売れたのか、1人のお客様が10回にわたって来店し、1本ずつ購入して結果10本売れたのか、それをデータとして判断することが基本的にできません。

 もし、10人のお客様が1本ずつ買っていたとします。ビッグバーZホワイトを追加で10本を仕入れるのは比較的安心な発注です。もし仮に、10人のうちの1人が買わなくなったとしても、9本は売れるのだから。でも、困るのが1人のお客様が10回にわたって1本ずつ買った場合です。その1人(つまり、去年の私)が買わなくなったら、全部在庫になります。

 商品を仕入れている小売り同様に、製造しているメーカーも、どれくらいの数、商品をつくるかは非常に難しい選択です。100人が1コずつ買っている商品は、1人が買わなくなっても99コ商品をつくることが必要になります。10人が10コずつ買っている商品は、1人が買わなくなれば90コの製造で済むわけです。ここを「定量的」にマーケティングできていないと、90コだけ必要なのに99コを作りつづけることになります。ただ、やっぱり実店舗じゃデータが取れないんですよね。

*ネットを介することでお客様の行動がデータになる

 これって、デジタルマーケティングなら簡単にできることです。インターネットを介せば、お客様の行動すべてがマーケティング化されます。リアルが、必ずネット(デジタル)を理解しなければいけない理由がここにあります。

 10人が10コずつ買っている商品で、1人が買わなくなったら90コ、2人なら80コ、5人なら50コの商品を用意すれば良いのです。顧客データが取れていないと、結果の売れ数に対して在庫を減らすことになります。これでは、物販としての勝負の行く末は歴然です。データ活用によって、「顧客主導」のマーケティングが求められる時代になっています。

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2 コメント

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