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「選ばれる」ネットショップになる、パラダイムチェンジ。【no.0067】

■これから残るネットショップは、この3パターン‥!?

 もしかしたら以前もブログに書かせていただいたかもしれないが、将来的にネットショップは3つのパターンしか残らないと考えている。1つは超自動販売機パターン。商品名や型番で検索できるアイテムを全て取り揃えているようなネットショップ。現状だと、もちろんその筆頭はAmazon。もう1つは、人のライフスタイルに合わせたニッチ、いやスーパーニッチの商品を提案することができるネットショップ。超自動販売機のネットショップが、家電・家具・書籍・腕時計などの商材による横切りであるのに対して、スーパーニッチのネットショップは縦切り、つまり「人」に合わせて提案をするお店。当然、後者の行きつく先はライフスタイルに合わせた1to1のネットショップということになる。縦をどのくらい千切りにできるか、それに対応できる仕組みを作れるか。

 超自動販売機パターンと、スーパーニッチの丁寧接客パターンは今後のネットショップの方向性として良く言われるところだが、3つ目として、「実店舗のネットショップ」というものを加え、この3パターンしか残らないとお話をさせていただいていた。実店舗と表現しているが、言いたいのはインターネット上以外のリアルビジネスを既にされているところ。実店舗だけではなく、製造メーカーであったり、卸だったり、紙通販をやっている企業だったり。母体として既にきちんと「信用」があるビジネスをやられていて、インターネットでの販売に乗り出す、というパターン。

■ヤフーの無料化、セブンアンドアイの動きでEC市場も混沌と‥!

 この3つしか残らない説は結構前からお話させていただいていて、超自動販売機パターンだとAmazonだし、スーパーニッチパターンだと楽天市場や自社サイトにポツポツ出てきだしているし、超自動販売機もスーパーニッチもネットショップ専業の会社に一日の長があって、第3のパターンとしての実店舗パターンを入れておいた、んだけども、セブンアンドアイの300万点EC化によって、もしかしたら超自動販売機のパターンが変わってくる気がしてきたし、ヤフーショッピングの無料化によって、ネットショップのセグメンテーション(つまりニッチ)の重要性もより加速的に高まってくる気運になってきた。

 10月7日の無料化発表から2週間で、ヤフーショッピングへの出店申し込みが55,000件。既存のヤフーショッピング店舗20,000店舗と合わせると、75,000店舗。40,000店舗の楽天市場を(申し込み数時点だが)一気に抜いてしまったわけだ。しかし、ヤフーショッピングの店舗数が3.5倍になったとしても、ヤフーショッピングを利用するお客様が3.5倍になったわけではないし、広告で集客しようにも3.5倍のネットショップが殺到するわけだから、もうSEOやリスティングなどなど含め、広告を中心としてアクセスを集めるのは終わっているわけだ。これ、ヤフーショッピングが55,000店舗って出してくれてるので、説明がわかりやすいんだけど、本来はgoogle上でも同じこと(サイトの爆発的増加)がとっくに起ってるんだけどね。

■今の延長線上ではない、パラダイムチェンジが必要になる‥!?

 だからやっぱり今回のヤフーショッピングの無料化は、爆発的にネットショップが増える中で、どうやってお客様に探してもらえるか、そして「あなたのためのお店」としてどうやってショップを愛し続けてもらうか(ここは利用ではなくあえて愛という言葉を使ってみた)、そこをまず徹底的に考える機会になるのではないかなと。これが、ヤフーショッピングの店舗が20,000店舗から35,000店舗に増えたくらいだったら、「より効率的な広告を探そう」とか「いつもより1.5倍働いて何とか踏ん張ろう」とか、どうしても今の延長線上で考えてしまうんだけども、3.5倍に、しかもまだまだ増えると考えれば、そもそものパラダイムを変えないと無理でしょう。って、同じこと書くけど、google上でも同じことがとっくに起ってるんだけどね。

 だからやっぱり、まずは「どんなお客様を対象にするか」それのセグメンテーションを徹底的に考えること。「わたしのためのお店」だと思ってもらうために、サイトのコンセプトを統一させること。ここをしっかり理解して、ネットショップ上でトライ&エラーを繰り替えすことができたら(当然いきなり成功はない)次のネットショップの主役が生まれてくるのかもね。ヤフーショッピングの無料化によって、そんなお店が副業でネットショップをやる社会人や主婦、学生の間から出てくるかもしれない。それが今回のeコマース革命の本質かもしれませんね。

 

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