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リアルビジネスはインターネットでも勝てます。【no.0277】

 新規顧客の集客方法は詰まるところ4つしかない。

(前回はこちら

前回は、「広告を使う」「検索ヒットを狙う」「メディア拡散を狙う」「顧客リストを流す」の4つのうち、「メディア拡散を狙う」について書きました。今回が最後です。

「顧客リストを流す」について説明していきたいと思います。

「顧客リストを流す」については、前回までのパターンとは毛色が異なります。「広告を使う」「検索ヒットを狙う」「メディア拡散を狙う」はインターネットから新規を獲得する方法ですが、「顧客リストを流す」はリアルの顧客をインターネットに流す方法です。したがって、いわゆる完全新規のお客様ではなく、インターネット新規のお客様を集客する手段ということになります。そして、これを実践できるのは、ネットショップの他に、実店舗を構えていたり、カタログ通販をやられていたりして、ビジネスのどこかに(インターネットの外から)新規のお客様にリーチできる機能を持っているところに限られます。

逆に、実店舗やカタログ通販など、インターネット上以外から新規のお客様を増やすことができるビジネス、もしくはサービスの利用履歴・商品の購入履歴・お客様の属性がわかる顧客データを持っているビジネスについては、インターネットでビジネスをしても勝てる可能性が高まります。「広告を使う」のエントリーでも書いたとおり、これからもインターネット上でのサービスは増え続け、さらに「買いたい人より、売りたい人の方が多い時代」になります。インターネット上から新規のお客様にリーチし、リピート顧客に繋げていくのが、どんどん難しい時代です。リアルビジネスからの導線は、より価値が上がってきます

リアルビジネスをやられている方は、まずインターネットに力を入れること、そして、現在のリアルビジネスでのお客様だけを対象にしたネットショップを構築し、運用していくことです。変にインターネット上から新規のお客様を集めようとしない方が良いです。まずは既存のお客様に自社のインターネットサービスを利用してもらうことで、どんなサービス・商品・提案が受け入れてもらえるかをテストマーケティングしていきましょう。リアルで行っていることを、ネットで表現できるようにするわけです。インターネット上における自社のサービスの「型」ができあがった上で、完全新規の獲得にアプローチしていけば良いと思います。

さて、ここまで新規顧客の獲得方法として、「広告を使う」「検索ヒットを狙う」「メディア拡散を狙う」「顧客リストを流す」の4つを挙げましたが、実は最も効果的な新規顧客の獲得方法があります。これは、自分では間接的にしかコントロールできないことなので、5つ目として挙げるのは正しいかわかりませんが、最も強い集客方法です。それは、「利用者がメディアになる」ということです。最強の新規顧客の集客方法は、サービスを体験したお客様に、自ら発信をしてもらうことです。つまり、口コミです。

お客様は、サービスに感動してくれないと口コミのアクションを起こしてはくれません。期待値どおりのサービスでは、自分の中だけで満足してしまうのです。他人に発信してもらうためには、その期待を上回らなければいけないわけですね。当然、これができないから困ってしまうのですが、日々サービスの改善に努め、データを取り、お客様の声を聴き、またサービスを改善する、これを繰り返すことで、少しずつ感動に近づいていけるのだと思います。あくまで、「1度利用したお客様が、一番のお客様」であることを、常に心に持っておくことが大切です。

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