ライザップが叩かれているようです。
デン、デン、デデンデン、デン、デン、デデンデン。
テレレレッテテレレレー、テレレレッテテレレレー。
デン、デン、デデンデン、デン、デン、デデンデン。
テレレレッテテレレレー、テレレレッテテレレレー。
という、テレビCMでお馴染のライザップ。(わかりづらい・・)。札幌証券取引所のアンビシャスに上場している「健康コーポレーション」のグループ会社です。とはいえ、インパクトのあるテレビCMが故、ライザップというプライベートジムブランドの方が、はるかに有名になってしまったのではないでしょうか。
*解決方法があり、自助努力のみで解決可能
この急成長を遂げている「ライザップの実態」について、週刊誌が取り上げ、識者がブログで取り上げ、ソーシャルメディアでも話題になっています。「プライベートジムと評しているものの、トレーナーは時給数百円のアルバイトだ」とか、「トレーニングによってダイエットさせるというより、むしろ食事制限だ。しかも、その制限のさせ方は健康被害をもたらすレベルだ」とか、「費用が高けぇ」とか。まあ、最後の「費用が高けぇ」は、ユーザー側の選択の問題なので的外れの意見ですが、とにかくネガティブに書かれているわけです。
そもそも、ダイエットというものは理屈的には簡単で、「メシを食わずに運動をすれば」確実に痩せられるわけです。単純にいえば、消化カロリーが摂取カロリーを上回れば、100%自助努力で実現できます。ビジネスのように「市場と競合」は一切関係なく、すべて自分の「意思」の問題です。もちろん、「それができないから困っちゃうんだよ」という話ではありますが、解決方法があり、自助努力のみで解決可能なわけですから、「結果に100%コミットする」と自信を持っていえるわけです。
ここではライザップが良いか悪いかについて言及する気はありません。私自身、ライザップを体験したことはないですし、ライザップを体験した友達もいません。(ただ、ライザップで働いている友達はいます)。ただ1つだけ、「ライザップやるなぁ~」と思ったところがあったので、「ライザップから学ぶこと」として紹介したいと思います。
*「毎食のチェックを徹底する」という仕組み
ライザップではダイエットの取り組みとして、会員が毎食、食事の画像を撮って、担当のトレーナーに送らなくてはいけないんですね。「高い費用を払った会員に、時給数百円のトレーナーをつけて、毎回の食事の画像を送らせる。それがダイエットのトレーニングかよ」と、批判の対象のひとつになっている部分でもありますが、この「毎食のチェックを徹底する」というのは、素晴らしい仕組みです。
従来、スポーツジムのトレーナーが会員の普段の生活にまで管理することはありませんでした。ジム内ではトレーニングに付き合いますし、ジム外の行動についてもアドバイスはしていたと思いますが、「イチイチ管理」はしていなかったハズです。しかし、ここがポイント。人は頭で理解していても「できないし、やり続けられない」生き物です。理解を行動に移し、習慣化させなければ継続はできません。そして、継続ができなければ結果は出ない、というわけです。
「毎食の画像をトレーナーに送る」。たったそれだけのことのように思えますが、実はこれだけでダイエットはできます。自分の食事を「意識的に」チェックする機会、人に管理される機会を同時につくることができるからです。「トレーナーに怒られるのが怖いから、食事制限を続ける」実は極端な話、最初はこれでもOKなのです。行動を続けることで習慣化ができれば、その習慣はダイエットを希望する会員に永遠につき続けます。「習慣化のために、ライザップに金を払う」それはそれで価値があるということです。
人間の原理原則に根付いた、非常に賢い方だと思います。「トレーニングジム」というより、ライザップは「コーチング」ビジネスに近いと思います。